柿谷、マテウスのゴールで名古屋が2連勝!ライバル浦項を退け首位浮上《ACL2021》

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名古屋グランパスは25日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2021グループG第2節で浦項スティーラーズ(韓国)とタイのラジャマンガラ・スタジアムで対戦し、3-0で勝利した。

新型コロナウイルスの影響で中立地のタイとウズベキスタンで集中開催となった今シーズンのACL東地区。ともに初戦をものにした両チームの一戦で、名古屋は前節からスタメンを5人変更し、攻撃陣では最前線に柿谷、右に前田、左に齋藤を起用。長澤は稲垣、米本と3ボランチ気味になるような[4-3-3]の布陣で臨んだ。

最初のビッグチャンスは名古屋が作る。12分、吉田のスローインを柿谷が左のハイサイドで収めてスルーパス。受けた齋藤は左サイドの敵陣深くからDF2人の間を縫ってボックス左に侵入。角度のあまりない位置からでも思い切り良く右足を振り抜くと、シュートは右ポストに嫌われた。

押されていた浦項も徐々に盛り返し始める。14分にはセットプレーからチョン・ミングァンが、直後にはイム・サンヨプが左から上げたクロスにクォン・キピョが頭で合わせるが、いずれも枠をとらえられない。

試合が動いたのは34分。縦パスを受けた齋藤が相手のチャージを受けながらもワンタッチでかわして前を向き、縦パスを送る。ボックス手前の左で受けた柿谷は、反転しながら中へ絞り、ペナルティアークの左から右足を一閃。強烈なシュートが左隅に突き刺さり、名古屋が先制点を奪った。

浦項は相手陣地の浅い位置からのFKでも、セットして長身FWタシュチーを目掛けて放り込む。42分にはシン・ジンホの右CKのこぼれ球をカン・サンウがボックス手前から右ボレーで狙うも、これは枠を大きく外れた。

ハーフタイムには浦項が3枚を代えて後半に臨むと、その甲斐もあってかボールを持つ時間が増え、次第に流れを引き寄せる。対する名古屋も55分に3枚替え。齋藤、長澤、前田を下げて山粼、相馬、マテウスをピッチに送り出し、主導権を握り返そうと試みる。

すると63分、マテウス、柿谷と繋ぐと、股抜きの巧みなパスを受けた山粼がゴール前でシュート。これがボックス内でのシン・クァンフンのハンドを誘発。これで得たPKをマテウスがきっちりと沈めて65分にリードを広げた。なお、このプレーでシン・クァンフンは2枚目の警告となり退場処分となった。

直後にもボックス右でFKを得ると、先ほどのゴールで気を良くしたマテウスが左足で狙うが、このシュートは大きく枠を外れる。

畳みかける名古屋は75分にFKのこぼれ球を、待ってましたとばかりにボックス手前から稲垣が狙うも枠の左へ。直後には柿谷の右足のアウトサイドでのスルーパスから相馬が抜け出し、ゴールエリアの左角から左足で狙うも、これはサイドネットを叩いた。

完全にゲームをコントロールした名古屋は82分に追加点を挙げる。柿谷のパスを受けたマテウスが1つ持ち出してペナルティアークの左から左足で狙う。グラウンダーのシュートはDFの股を抜け、右のポストに当たってゴールに吸い込まれた。

3点のリードと数的優位を生かし、終盤は安定した試合運びを見せた名古屋。苦戦した初戦とは打って変わっての快勝でグループGの首位に躍り出た。

名古屋グランパス 3-0 浦項スティーラーズ

【名古屋】

柿谷曜一朗(前34)

マテウス(後20、37)

◆グループG 順位表

勝点(勝/引/負/得失)

1.名古屋グランパス 6(2/0/0/4)

2.浦項スティーラーズ 3(1/0/1/-1)

3.ジョホール・ダルル・タクジム 0(0/0/1/-1)

4.ラチャブリ 0(0/0/1/-2)

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