【医師が解説】ビール腹は◯◯でみるみる大きくなる!?原因とおすすめ解消法
ダイエットをしても痩せにくいお腹まわりの脂肪・・・お酒好きの方はとくに、お腹まわりがビールの樽のように丸くなった「ビール腹」で悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
ビール腹は、内臓脂肪が蓄積した状態です。
「悩ましいビール腹をへこませたい!」と思うのであれば、まずはビール腹になる原因を知り、しっかりビール腹対策をしていきましょう。
そこで今回は、1か月でビール腹をへこます最新方法をご紹介します。
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1.ビール腹になる原因
「ビール腹」と聞くと、なんとなく中年男性のイメージがありますが、女性でもお酒好きの方は「ビール腹」と聞いてドキッとする人もいるのではないでしょうか。
お腹まわりについた脂肪はなかなか落ちにくく、年々「ビール腹」が大きくなる人も少なくありません。
この「ビール腹」になってしまう原因について、詳しくご紹介していきます。
1-1.ビール腹ってどんなお腹?
「ビール腹」とは、お腹まわりが丸く「ビールの樽」のようになった状態を称するもので、内臓脂肪が蓄積した状態です。
お腹の臓器のまわりに脂肪が蓄積すると、からだはだんだんりんごのような丸い体形に・・・。
このりんごのような体形が、ビールの樽のような形を連想させることから、「ビール腹」と呼ばれるようになったというのが通説です。
1-2.ビール腹になってしまう理由
「ビールを飲みすぎるからビール腹になる」と思っている人も多いでしょうが、実はビール腹の原因は「ビールの飲みすぎ」ではありません。
ビール腹になってしまう一番の原因は、ズバリ「おつまみ」です。
もちろん、ビール中ジョッキ1杯で白米1杯(約120g)相当のカロリーがあるため、飲み過ぎによるカロリー過多も考えられます。ただ、ビールが好きな人は、ビールを飲みながら「おつまみ」を多く食べすぎる傾向があり、それがカロリー過多になる大きな原因のひとつといえるでしょう。
さらに、ビールを飲むときには酔いによる満腹中枢の麻痺が起こるとされ、カロリーの高いおつまみをついダラダラと食べてしまうなど、食事にかける時間が長くなりやすいこともカロリー過多の原因となります。
通常の食事より摂取カロリーが多めになってしまうことが、ビール腹の原因になるとされているのです。
2.まずは1か月集中!ビール腹を解消する方法
ビール腹を解消したくても、お酒好きの方は、なかなかお酒の楽しみを無くすことは難しいですよね。まずは最低限、ビールを飲むときのおつまみを控えることが大切です。
できれば普段の生活の中でも、食生活の改善や、運動をすることで内臓脂肪を燃焼することを心がけましょう。
そこで、ビール腹を解消するためにおすすめの方法をご紹介しますので、まずは1か月、集中チャレンジしてみてください。
2-1.食事の見直し
ビール腹を解消するためには、飲み会のときはもちろん、日々の食事のなかでも過剰なカロリー摂取をやめて「腹八分目の食事」を心がけることが大切です。
揚げ物や炭水化物、砂糖を少なめにして、ビタミンやミネラルを多く含む野菜類やきのこ類などを多めに食べることを意識しましょう。
2-2.有酸素運動
ビール腹を解消するためには、ビール腹の原因になっている内臓脂肪をしっかり燃焼させることが大切です。脂肪を燃焼させるために、有酸素運動を日常に取り入れてみましょう。
有酸素運動は、ウォーキングやヨガなど手軽にできるものもたくさんあります。いきなりハードな運動をすると、ストレスがかかって暴飲暴食につながる可能性もありますので、自分が続けやすい緩やかな運動から始めましょう。
2-3.筋トレ
ビール腹を解消するためには、筋トレなどの無酸素運動もおすすめです。筋トレをすることで筋肉量が増えれば、基礎代謝が上がり、痩せやすい体質になるとされています。
お腹まわりの脂肪燃焼のために、腹筋やプランクなどの筋トレにチャレンジしてみましょう。
また、筋トレでからだを温めてから有酸素運動をすると、より脂肪燃焼効果が期待できるといわれています。
3.お腹の脂肪を減らしたい人におすすめの漢方薬(情報提供:あんしん漢方)
「年とともにお腹まわりだけ太くなってしまう」
「食事や運動に気をつけているのに、ビール腹が一向に改善しない・・・」
そんな方には漢方薬がおすすめです。
漢方薬は医薬品として効果と安全性が認められている自然由来のお薬です。
「運動不足による肥満」「食べ過ぎによる肥満」「ホルモンバランスによる肥満」などの症状にも、効果のある漢方薬はいくつもあります。
漢方医学では、体重の増加にはいくつかの理由があると考えられています。たとえば、漢方医学の考え方では、「ストレスで食べすぎてしまう(気の乱れ)」「水が体内に溜まってしまう(水太り)」「ホルモンバランスが崩れて太りやすくなった」などが、体重増加の原因として挙げられます。
また、漢方薬はダイエットを目的とする場合にも効果を発揮します。さまざまなアプローチ法で、「お腹周りの脂肪」「むくみ(水太り)」「便秘」といった症状に働きかけていき、ダイエットをサポートしてくれるでしょう。
そして、医薬品である漢方薬ですが、理想的な心とからだへ導くことを目的としている点も特徴です。漢方薬は体質の改善に働きかけるため、ダイエットとリバウンドを繰り返したくない方への「痩せやすい体質づくり」のためには最適だといえるでしょう。
また、漢方薬は比較的、副作用が少ないといわれているため、安心して服用できる点もメリットです。そのため、健康作りやダイエットを目的とされる方にも問題なくお使いいただけます。
「バランスの取れた食事や運動などを毎日続けるのは苦手」という場合でも、漢方薬なら毎日のむだけなので手間なく続けられますね。
<ビール腹でお腹が痩せづらい方におすすめの漢方薬>
・防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん):体力が充実しており、腹部に皮下脂肪が多い方へ
生薬が多く配合されており、肥満症の治療としても用いられる漢方薬。血液循環をよくして、脂肪の代謝を促します。
・防已黄耆湯(ぼういおうぎとう):体力が中等度から虚弱の方で、水太りタイプの肥満やむくみが気になる方へ
からだに溜まった余分な水分の代謝を促し、からだのむくみや水太りに働きかけます。
ただ、注意したいのは、漢方薬は自分に合っているか否かがとても大切だということです。自分の今の状態に合っていない場合は、効果がないだけでなく、副作用の心配もあります。購入の際には、漢方に精通した医師、薬剤師等にご相談することをおすすめします。
インターネット相談窓口を設けている「あんしん漢方」のようなサービスを利用して、薬効や副作用、漢方薬との相性、日常生活の養生法などを相談してみるのもいいでしょう。
●あんしん漢方
4.お腹をへこませてビール腹とサヨナラしよう
お腹だけ出てしまうビール腹は、見た目も残念なうえ、生活習慣病を引き起こすリスクもあります。
とくに筋力が落ちてくる30代以降の肥満は、増えすぎた体重を支えきれずに腰や膝などの関節を痛める原因になることも・・・。
ご紹介したビール腹解消方法を試しながら、健康的な習慣を身につけることを目標にしましょう。
今すぐに生活習慣や食生活を改善することが難しい方は、漢方薬を飲むこともおすすめです。ただし、漢方薬は個人の体質や体力とのバランスを見ながら選ぶことが大切ですので、専門家に相談しながら自分に合う漢方薬を見つけていきましょう。
[文:あんしん漢方]
医師 木村 眞樹子
医学部を卒業後、循環器内科、内科、睡眠科として臨床に従事。
妊娠、出産を経て、産業医としても活動するなかで、病気にならない身体をつくること、予防医学、未病に関心がうまれ、東洋医学の勉強を始める。
臨床の場でも東洋医学を取り入れることで、治療の幅が広がることを感じ、西洋薬のメリットを活かしつつ漢方の処方も行う。
また、医療機関で患者の病気と向き合うだけでなく、医療に関わる人たちに情報を伝えることの重要性を感じ、webメディアで発信も行なっている。