右が「あさりうどん」(並630円)、左は「辛辛あさりうどん」(並690円) | 食楽web

 気温が上がり、春は目前です。おでかけシーズンですが、こんなご時世なので遠出はしにくい状況ですが、近場で美味しいものを食べるのだって、なんだかんだ言っても楽しいものです。そこで今回は、そんな時にぴったりの春らしい逸品をご紹介しましょう。

丸亀製麺 足立加平店』。ロードサイドに立地しているため、家族連れの来店も多いそう

 それが、“打ち立て・生”の麺にこだわる『丸亀製麺』に登場した、旬のあさりを使った期間限定うどんです。春から初夏にかけて産卵期に入るあさりはこの時季、最高に美味しい食材の一つ。というわけで、取材にお邪魔した『丸亀製麺 足立加平』でいただいたのは「あさりうどん」と「辛辛あさりうどん」。うどんの上にたっぷりと盛られたあさりが清々しく、春らしさを感じさせてくれます。

磯の風味で春を感じられる「あさりうどん」の魅力は?

「あさりうどん」。彩りに添えられたワカメも旬の食材。「あさりうどん」は6月上旬ごろまで、「辛辛あさりうどん」は4月中旬ごろまで提供(一部店舗を除く)

 まずは「あさりうどん」のだしをひと口。あさりの旨みが口いっぱいにふんわりと広がるようです。“磯の風味”とでも言うのでしょうか、塩味のさわやかさが実にいい。吸い物や味噌汁など、あさりを使った汁物は色々ありますが、ここまでその美味しさが前面に出てくるものには、そうそうお目にかかれないでしょう。あさり自体もプリッと肉厚で、たくさんのっかっているのが頼もしく思えてきます。

プリッとした旬のあさりは旨みたっぷり!

 もちろん、うどんにもあさりの風味がよくからみます。丸亀製麺の広報スタッフの話によると、「茹でた後に水で締めずにそのまま盛り付けることで、うどんの表面に凹凸が残り、つゆがよくからむんです」とのこと。

うどんは茹でたあと、水で締めずに丼へ。そのためつゆがよくからみます

 確かに丸亀製麺のうどん特有のツルッとした食感が抑えられ、モッチリはしているものの、適度にざらついた歯ざわりと舌ざわりです。しかしそのおかげであさりの旨みがよりくっきりと感じられ、一気にすすり込んでしまいます。

辛さのバランスが秀逸な「辛辛あさりうどん」も最高

「辛辛あさりうどん」

 続いて「辛辛あさりうどん」をいただきます。こちらは、唐辛子と香味ラー油を合わせた特製ラー油がかけられています。ピリッとした辛さが感じられるものの、あさりの旨みがしっかりと残っており、マイルドでやさしい辛さに仕上がっています。

「あさりの美味しさと辛さのバランスにこだわりました」とは前出の広報スタッフの方の弁ですが、その言葉通り、ただ辛いだけではない、魚介らしいさわやかな風味と香ばしさが感じられます。額に汗がじわりとにじんでくる辛さですが、食べ終えたあとの爽快感がクセになりそう。

唐辛子と香味ラー油を合わせた特製ラー油があさりに絡んでこれまた美味!

 特製ラー油がかかったピリ辛のあさりも、ちょっと高級なおつまみのような味わいがあり、盛られた個数では足りないと思えてしまったほどです。また、彩りにそえられたワカメも旬は春。季節を感じることができるうどんに出会えました。

(取材・文◎松本壮平)

●SHOP INFO

店名:丸亀製麺 足立加平店

住:東京都足立区西加平1-2-29
TEL:03-5242-8018
営:月~木11:00~22:00、金~日11:00~20:00(閉店15分前LO)
休:年中無休
<販売店舗一覧>
https://www.marugame-seimen.com/menu/new/tantan2021/pdf/shoplist.pdf

※緊急事態宣言の影響により、営業時間が変更になっています

※本記事の価格は全て税込です