EXIT兼近の“森会長バッシング”への警鐘に反響続々

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お笑いコンビ・EXITの兼近大樹(29歳)が、2月11日に放送されたニュース番組「ABEMA Prime」(ABEMA)に出演。東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の会長辞任を表明した森喜朗氏(83歳)に対するメディアやネット上でのバッシングに警鐘を鳴らした。

前週の放送で、森会長の「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」などの“蔑視発言”を受けた記者会見について、番組MCを務めるお笑いコンビ・EXITのりんたろー。は「おじさんたちの集団の中にずっとあった“女の幸せ”とか、“涙は女の武器”とか、“女は愛嬌”といった自分たちだけの古い価値観をそのまま女性に当てはめているのだと思う。しかも、その集団はおじさんだけで形成されているので、お互いの価値観に対して違和感を抱く機会もない。むしろ、森会長の会見を見ていると“俺が代弁してやってんだ”と思っているのではないかという印象すら感じた。このままでは、“政治はおじさんのもの”であり続けてしまうし、世間とのズレや距離は埋まらないままだと思う」と強く主張。

相方の兼近も「こういう会見を見ると、普段から女性の方ってめちゃくちゃ我慢しているんだと感じた。女性たちの我慢によって、偉い方は責められることがないからこういう発言が出るんだと思う。やっぱり権力あるおじさんは、常にまわりの女性に我慢をさせて生きているんだと思う」と指摘した。

その上で、2月11日の放送回で、りんたろー。は「今、ネットで(後任として名前の挙がった)川淵三郎さんの粗探しが始まっている。見失っちゃいけないのは、本来の目的は失言した人をネットでつるし上げて抹殺することではなく、オリンピックという偉大なイベントを成功させること。そのために最善で最短の策をとることが重要であって、その目的だけ間違えちゃいけないと思う」とコメント。

兼近は「何よりも気持ち悪いのが、自分が被害の及ばない所から石をひたすらぶつけて『降ろしてやったぞ』となっている人がいること。目的が『なんか偉そうなジジイを俺が降ろしてやったぜ』みたいに、ただただ攻撃することになっているのが、すごい伝わってくる」と感想を述べた。

さらに「もちろん発言自体は許されるものじゃないが、攻撃している人は『ほんとに森会長の発言全文を聞いたのか?』とも思う。全員がすべてを聞いたわけじゃないと思うし、誰かが言ってるから『そんなひどいこと言ってんだ』と切り取られた文字を読んで、攻撃している人もたくさんいる。そういう意味では、そろそろ終わりにしたい。どうせ会長が代わってもまた粗探しして、みんな攻撃したいんだから」と一連の騒動で過熱していくバッシングについて警鐘を鳴らした。

番組放送後には、Twitterの日本トレンドに「EXIT 兼近」が入るなど、ふたりの発言に大きな反響があった一方で、ネット上では“切り取られた”兼近の発言をめぐって批判的な声も。

これを受けて、兼近は自身の公式Twitterで「昨日の兼近の発言。ネットの切り取りでブチギレしてる人に向けたコメントであって、発言は、チャラ男的にアウトだと言ってるぜ? それも俺がそう思ったってだけ! 何の事だ? ってなってるパリピに言いたいのは、好きな食べ物は違えどTikTokの好きな動画被るかもよね?って事 #アベプラ」と投稿。

さらに、「全文読んだ人に向けて言ってなくて、読んでないで口撃してる人に言ってる!!俺の方も全部みてくれ!笑」と呼びかけた。