「人生の分岐点みたいだ...」

そんな思いを抱いてしまいそうになる写真が、ツイッターで話題になっている。

道路の中央に立つ男性。その視線の先には、3方向に分かれた道路が続いている。

「3方向の全部が直進という変わった分かれ道」

こうつぶやくのは、ツイッターユーザーのしんぺー(@shxxxsh01)さん。高知県は大川村の山間部で撮影したという。

右側が上り、左側が下りだろうか。それに加えて中央に平坦な道が続く場所って、なかなかお目にかかれない気がする。この風景をみた人からも、ツイッターに

「好きですこういうところ」
「上、中、下というのがまた趣深い」
「人生みたいな所ですね」
「全部の道の前に四天王的なの3人くらい配置したいですね笑」

といった反応が寄せられている。

彼は、どの道を選択した...?

Jタウンネットは2月5日、撮影者で高知県在住のしんぺーさん(会社員・20代男性)に詳しい話を聞いてみた。


すごい...(画像はしんぺー(@shxxxsh01)さんから)

この場所は以前ツイッター上で、他の人が呟いているのをみて知ったという。

3方向に分かれる道路に立った時の感想を聞いてみると、

「山間部では同じ正面でも登り下りで分かれ道というのははよくあるのですが、3つというのは珍しいなと思い、ちょっとした珍スポットぐらいのイメージで見てみたくて現地へ行きました。
限られたスペースや場所の条件での、村暮らしの工夫を感じました」(しんぺーさん)

と語った。

彼は最終的に、どの道を選んで帰宅したのだろう。

「真ん中の道から来て最終的には真ん中の道で帰りました。
本来は左(下り道)も通れるのですが、現在工事をしている関係で、帰路としては使えない状態だったためです」(しんぺーさん)

彼の投稿は、地元の人やそれ以外の人からも反響を集めている。高知在住の彼に、反響への感想を聞くと、こう述べた。

「県外の人はもちろん、県内の人にも高知の魅力について興味を持ってもらいたいなと思い、主にはInstagramでですが発信しています。
投稿が地域に興味を持つきっかけになればなと思っています。
ただ、今回は観光スポットではなく、地域の方の生活道なので地元の方の迷惑にならない程度に楽しんでもらえたらなと思います」

今回話題になったのは、吉野川と並行する高知県道265号。四国でも最大級の滝「小金滝」の近くに、この「3方向直進」の分かれ目がある。

美しい滝を見に行く道すがら、不思議な道路をひっそり通ってみるのも、いいかもしれない。