筐体の中にシイタケがびっしり... 静岡にある奇抜すぎるUFOキャッチャーが話題に→なぜこんなものを?設置者に聞いた
突然だが、こちらの写真をご覧いただきたい。
シイタケだらけだ(写真はキカイ(@kikai_RGB)さんのツイートより)
コイン投入口に3つのボタン、そしてガラス張りのケースの中にはアームの付いた機械。ゲームセンターなどでもお馴染みのUFOキャッチャーだが、問題はその景品だ。
ケース内に詰め込まれているのはお菓子でもぬいぐるみでもなく、なんと大量のシイタケである。一体、なぜこれを景品にしようと思ったのか......?
あまりにも奇抜すぎるこのUFOキャッチャーの写真に対し、ツイッター上では、
「本物? 衛生面大丈夫なら、マジでやりたい!」
「一度に一個以上掴める自信ないです」
「そのアームでしいたけは無理ゲーだろw」
といった声が寄せられるなど、話題になっている。
設置者「シイタケの形もかわいいことに注目し...」
静岡のホットなエンターテイメント
— キカイ / 静岡系 (@kikai_RGB) November 24, 2020
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> しいたけキャッチャー <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄ pic.twitter.com/dlOOILotjw
話題になっているのは、ツイッターユーザーのキカイ(@kikai_RGB)さんが2020年11月24日に投稿した写真だ。
Jタウンネットが投稿主のキカイさんに詳しい話を聞いたところ、11月16日のお昼頃に、静岡県三島市にある「伊豆・村の駅」という地元の特産品を売っている店で撮影したものだという。
キカイさんは、このシイタケのUFOキャッチャーを発見した当時を振り返り、
「普段からイラストやマンガで、静岡の魅力や面白さを発信する活動をしております。
そのネタ探しのために静岡のあちこちへ足を運ぶのですが、そんな中で見つけたのがこの筐体でした。個人的にキノコが好きだったのもあり、山積みになったその絵面に強烈に惹かれまして...(笑)。
この場合は絵にするより実写の方がインパクトあると思い、あのような形でツイートしました」
と感想を述べた。たしかに、見かけたら思わず二度見してしまうこと請け合いな絵面ではあるだろう。
Jタウンネットは2021年1月20日、UFOキャッチャーが置かれているという「伊豆・村の駅」にも取材した。取材に応じた担当者はこちらのUFOキャッチャーについて、
「約5年前に導入しており、伊豆・村の駅の農産物直売所の入り口から入ってすぐ左手側に設置してあります。通常のUFOキャッチャーと同様にアームを動かしてシイタケのレプリカを狙ってもらいます。シイタケを取ることが出来たら、当店人気のシイタケ商品4種類のうち1つと交換させて頂きます。ただ、シイタケのサンプル自体はお持ち帰り頂けないのでご注意下さい」
と説明した。どうやらケースの中に入っているのは本物のシイタケではなく、景品と交換するためのレプリカだったようだ。ちなみに担当者いわく、「カサの淵にアームをひっかけるのがコツです」とのことだ。
「全国的にはあまり知られていませんが、伊豆はシイタケの名産地です。伊豆・村の駅でもシイタケ農家さんが毎日新鮮でおいしいシイタケを納品してくれます。そんなシイタケの魅力を知ってほしい、という思いから当店では、シイタケを使ったスープやカレー、ポタージュなど数多くのシイタケ商品を開発し販売しております」
このシイタケのカレーやポタージュというのが、UFOキャッチャーで取ったシイタケのレプリカと交換できる景品のようだ。
ではなぜ、シイタケのレプリカをUFOキャッチャーに入れたのか。担当者はこう語る。
「シイタケPR活動の一環として、『シイタケを食べる以外の方法でも楽しんでほしい』と考えました。そして、シイタケの形もかわいいことに注目し、変わったものが景品になってるUFOキャッチャーならば見た目も面白く、遊んでも楽しいのではと思いつき、設置するに至りました」(担当者)
本物そっくりの出来栄えだ(編集部でトリミング)
ツイッターでの反響について、担当者は、
「ご来店して頂いた皆様の驚いた顔を見ると嬉しくなります。おそらく『シイタケキャッチャー』で遊んだお客様は、『伊豆の名産品はシイタケ』だということをずっと覚えていてくれることでしょう。おいしいシイタケと他にはない『シイタケキャッチャー』で皆さまの旅の思い出の1ページになれればありがたいです」
とコメントしている。