ヤクルト・石川雅規 (C) Kyodo News

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ヤクルト − 巨人

<11回戦・神宮>

 ヤクルトの石川雅規投手(40)が25日、本拠地で行われた巨人戦で6週間ぶりの先発登板。5回(81球)を投げて9安打2失点と粘投したが、今季初勝利とはならず。球団史上初の生え抜き40代白星、プロ入りから19年連続勝利は次回登板以降にお預けとなった。

 打線に2点の援護をもらった初回、いきなり先頭の坂本勇人に左翼越え二塁打を打たれ無死二塁のピンチを迎えるも、後続を許さず無失点。2回は5番・丸佳浩、6番・中島宏之、7番・大城卓三を手玉に取り三者凡退に退けた。

 しかし3回、1番・坂本に左翼スタンドへ10号ソロを放り込まれると、勝利投手の権利がかかる1点差の5回は、一死から坂本の中前打をキッカケに一・二塁と攻め込まれ、3番・ウィーラーの中前適時打で同点に追いつかれた。

 その後、二死満塁とさらにピンチは続いたが、6番・中島宏之の左中間を破ろうかという打球を中堅手・山崎晃大朗がダイビングキャッチ。あわや走者一掃の窮地を救う大ファインプレーに、石川も表情を緩め頭上で拍手をして讃えた。

 石川は直後の5回裏に代打を送られ、同点のまま降板。今季初勝利とはならなかったものの、8連勝中の巨人・菅野智之と5回までタイスコアの粘投。首位チームを相手にきっちりゲームメイクし、2番手・マクガフへとバトンを繋いだ。