ヤクルト・小川泰弘【写真:荒川祐史】

写真拡大

球団では2006年ガトームソン以来の快挙、8回のピンチも冷静に対応

■ヤクルト 9-0 DeNA(15日・横浜)

 ヤクルト・小川泰弘投手が15日のDeNA戦(横浜)で史上82人目(通算93度目)となるノーヒットノーランを達成した。セ・リーグでは40人目(43度目)。ヤクルトでは2006年5月25日にガトームソン投手が楽天戦で達成して以来、14年ぶり。日本人投手ならば1997年9月2日の石井一久(現楽天GM)以来、23年ぶり。今季5勝目を大記録で飾った。

 小川は初回、2死から宮崎に四球を与えるも無失点に切り抜けるとリズムに乗った。打線は3回に山田、青木の連続適時二塁打で3点を先制。4回にも3点を効果的に加点するなど、マウンドの小川を助けた。

 見せ場は8回だった。倉本に四球を与え、無死一塁。中井の遊ゴロで併殺かと思われたが、二塁転送後、広岡がファンブル。無死一、二塁と大ピンチを背負った。しかし、小川は冷静さを失わず、代打の嶺井を三振。神里を右飛。柴田を遊ゴロに仕留め、切り抜けた。味方のミスを救った。

 迎えた9回、山下から始まる打線もしっかりと抑え、無安打無得点試合を成し遂げるとようやく表情を緩めた。135球、10奪三振の熱投だった。DeNAは2013年6月28日の中日戦で山井にノーヒットノーランをされており、7年ぶりの屈辱となった。(Full-Count編集部)