スウェーデンの夏の風物詩、クレフトフィーヴァ(ザリガニパーティー)。スウェーデンでは、自宅やコテージで家族や友人、職場の人といっしょにザリガニを食べる習慣があるそうだ。これを体験してみようと、イケアで「KRÄFTOR クレフトル 冷凍ザリガニ ディル入り塩水漬け」(2,990円/IKEA Family価格2,222円/税込)を買って自宅で食べてみた。

イケア「KRÄFTOR クレフトル 冷凍ザリガニ ディル入り塩水漬け」(2,990円/IKEA Family価格2,222円/税込)


まずは冷蔵庫(30〜48時間)か室温(10〜12時間)で解凍する。原材料はザリガニ、ディル(香草の一種)、食塩、ディルシード、砂糖。ボイルしたザリガニがディル入りの塩水に漬けられており、解凍するだけで食べられる。



パッケージから取り出すと、ディルのさわやかな強い香りが広がる。真っ赤に茹であがったザリガニの登場だ。内容量は1kgで17〜22尾入り。今回のものは数えてみたら22尾入っていた。







実はザリガニを食べるのはこれが初めて。川でのザリガニ釣りや飼育のイメージしかない。未知のものを口にするのはどきどきする。







お皿に盛ってみると、ちょっとパーティー感が出てきた。本場でも大皿に積み上げられたザリガニを囲むそうだ。





ザリガニは珍味として人気があり、19世紀初頭のスウェーデンでは大量に捕獲・輸出され絶滅の危機に。このためザリガニ漁は8月と9月の2カ月間のみに限定されたそうだ。そのザリガニ漁が解禁となる頃にザリガニパーティーが開かれるようになったのだとか。

いざ実食。手ではさみの付け根をはずし、出てきた身を食べる。はずしたはさみを割って中の身も食べる。身はやわらかく、エビやカニに近い味がする。ディルの香りと塩気が強い。お酒がすすみそうだ。



頭部から腹を引き抜く。腹をつまんで殻を縦に割り開いて身を取り出して食べる。



頭部にはザリガニバターと呼ばれる味噌が入っている。指でかき出してなめる。濃厚な味わい。



すべて手だけで食べられる。はじめはおそるおそるだったが、コツをつかんでくると手が勝手に動く。食べるのがどんどん早くなる。

見た目よりも可食部は多くないので、山盛りだったザリガニもあっという間に殻だけに。語らいながらお酒を飲みながら楽しむのにぴったりの料理だ。パーティーにする理由もよくわかる。

なかなかパーティーとはいかない今。自宅でザリガニを食べる練習をして、パーティーの機会に備えてみてはいかがだろうか。