米国で過熱する暴動でハリウッド俳優たちも逮捕&暴行される!

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5月25日にミネソタ州ミネアポリスで黒人男性が白人警官に首を押さえつけられて死亡した事件を受け、全米各地で大きな暴動が勃発しているが、ハリウッド俳優たちをも巻き込む事態になっている。複数のメディアが報じた。

そもそもの始まりは、偽造事件の容疑者に似た人物がいるとの通報を受けた警察が現場に駆けつけ、その場に偶然居合わせたジョージ・フロイドさんに尋問を開始したこと。武器を携帯しておらず無防備だったフロイドさんの首や肺を、白人警官の一人が膝で8分以上にわたり押さえつけ、のちにフロイドさんの死亡が確認された。死因は窒息死。この時、「息ができない」と訴える彼を無視して押さえ込み続ける警官の様子を撮った動画が拡散され、白人警官によるアフリカ系住民に対する不当な捜査や暴力が後を絶たないことに怒りを爆発させた市民による暴動が各地で勃発、激化している。

人気ドラマ『殺人を無罪にする方法』のケイレブ・ハプストール役で知られるケンドリック・サンプソンは、5月30日(土)にロサンゼルスで起きた暴動で何度も警官に警棒で殴られ、その様子が米CNNのニュース番組でも報じられた。ケンドリックは、自身のSNSに暴動で撮影した動画や画像を数多く投稿しており、「警官が俺を何度もゴム銃で撃ち、警棒で殴った」と怒りを露にしている。


映画『コン・エアー』や『ハイ・フィデリティ』で知られるジョン・キューザックも、同じく30日にシカゴの抗議運動で燃える車を撮影していた際、警官に自分の自転車を警棒で殴られたという。画面が大きく揺れているが、その様子を音声で捉えた動画をTwitterに投稿したジョンは、「警官たちは僕が燃えている車を撮っているのが気に入らなかったんだ」とコメント。さらに、取材パスを持っていたジャーナリストがペッパースプレーを浴びせられたところも目撃したと述べている。


また、今回の件を受けて「Black Lives Matter(黒人の命を踏みにじるな)」というキャッチフレーズが広がっているが、それを訴えながら行進していたスターも騒動に巻き込まれた。青春ミステリードラマ『リバーデイル』のジャグヘッド役でおなじみのコール・スプラウスは31日(日)にカリフォルニア州サンタモニカで「みんなで平和なやり方で訴えていたところ、逮捕されてしまった」と報告。「警察から退かなければ逮捕すると言われ、多くの人がその場を去ろうとしたが、(退去する)道を別の警官たちがふさいでおり、挟み込まれてしまった」と説明している。

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さらに、人気歌手のアリアナ・グランデがビバリーヒルズの行進に参加し、通りを愛と情熱で満たしたとツイート。この行進には、『君の名前で僕を呼んで』でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたティモシー・シャラメや、人気歌手のホールジーやケラーニも参加していたという。



そしてラッパーで俳優のニック・キャノンも、フロイドさんの写真を手に、「息ができない」という彼の言葉が書かれたTシャツを着てミネアポリスに駆けつけ、同地での抗議活動に参加している。

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ほかにも、スパイク・リー監督は今回のフロイドさんと、同じように警官によって窒息死させられたエリック・ガーナーさんの二人に対する暴行を、自身の監督作『ドゥ・ザ・ライト・シング』の警官による暴行シーンと組み合わせた動画を投稿。ライアン・レイノルズ&ブレイク・ライヴリー夫妻をはじめとした多くのセレブが多額の寄付をしたり、ビヨンセ、ビリー・アイリッシュ、ハリー・スタイルズ、セリーナ・ゴメス、レディー・ガガ、ドウェイン・ジョンソン、ジョン・ボイエガらがSNSで声を上げるなど、大きな運動へと広がっている。

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(海外ドラマNAVI)

Photo:

ロサンゼルスでのデモ隊に対峙する警官たち(米Deadlineのtwitterより)