捨てすぎてわかった、ものの最適量。下着は3日分、靴は3足
生活に必要なものの量ってどのくらいだと思いますか?
家族構成やライフスタイルによってもまちまちですが、適正量がわかれば、ものに振りまわされることなく快適に暮らせるはず。
失敗をバネに、その適正量を見極めて心地よい暮らしを手に入れた、ライフオーガナイザー・香村薫さんのケースから、そのセオリーを学びましょう。
モノと暮らしのほどよい関係が見つかったら暮らしが心地よく!
結婚当初は家事に費やす時間を短縮するために、ものをたくさん捨てたという香村さん。結果、捨てすぎて家の中の居心地が悪くなるという事態に。
「本当になにもない空間になったら、家にいるのが苦痛になってしまって…。ある意味、ものに振り回された経験です。その失敗をもとに、ものとの向き合い方を試行錯誤し、わが家の暮らしに合った適切な量を見つけることが肝心、と気づきました」
そこで、適正量を知るために家にあるものをすべてカウントしてみたという香村さん。
「1つ1つ数えたら、全部で約1800個ありました。この数は娘が生まれて、家族が1人増えても変わらなかったので、わが家のサイズにちょうどいい適正量なのだと思っています。
1日の間に触れられるものの量は決まっているから、自分たちが管理できる量だけにして、すべてのものを大事にしたい。結果、片づけに追われることもなくなり、ちょうどよい暮らしを満喫しています」
家の大きさに合った量をキープすれば、散らかりにくく片づけやすい家に。香村さんが見つけた基準を紹介します。
●グラスは6個だけにし、使ったらすぐ洗う
自分で使ったグラスは自分で洗うルールで、家族分+1個の6個のみに。
「8個だと洗い物がたまり、5個だと来客時にまったくたりず、落ち着いたのがこの数です。来客が多いときは潔く紙コップを使います」
●下着は3日分あれば生活できる
香村家ではドラム式洗濯乾燥機を使用。夜寝る前にタイマーをセットしたら翌朝には乾いているので、下着は3日分あれば困りません。
「朝、家族が洗濯機から直接取って着ることもあり、たたむ手間もなくてラクですよ(笑)」
●靴はオンシーズンに1人3足まで
5段のゲタ箱を、家族5人で1段ずつ使用。
「1段に入る限界の3足だけを、とことん履きまわします。少なくとも2足は履きつぶして処分し、次のシーズン用を買いたして、常に3足をキープ。もちろん、気に入った靴は手入れをしながら保管します」
●本や雑誌はボックスに入る分だけ
同時進行で読める本や雑誌の数には限りがあるので、そのとき関心のあるものを夫婦でそれぞれボックス1つ分だけ選んでリビングに。
「それ以外の本は、スーツケースにまとめています。ボックスの中身とときどき交換して、楽しみます」
●タオルは最小限の数で半年に1回買い替える
体をふくためのタオルは6枚。それ以外のタオルも洗面用やトイレ用を含め6枚だけ。毎日洗って、半年で買い替えます。
「手前から取って、しまう際は奥に入れると、劣化の度合いがかたよらずに一気に交換できます」
もらった温泉タオルは、その日のうちに掃除に活用。
「水をよく吸収するので掃除に最適。使ったら処分します」
ものをもちすぎると、その管理に追われてムダな労力ばかりがかかりがち。暮らしに合った適正量を見つけて、生活のスリム化をはかりましょう!
<撮影/大森忠明 取材・文/ESSE編集部>
●教えてくれた人
【香村薫さん】
夫、長男、二男、長女の5人家族。ライフオーガナイザーとして片づけのサポート業務を行う。著書に『トヨタ式おうち片づけ
』(実務教育出版刊)などがある
家族構成やライフスタイルによってもまちまちですが、適正量がわかれば、ものに振りまわされることなく快適に暮らせるはず。
失敗をバネに、その適正量を見極めて心地よい暮らしを手に入れた、ライフオーガナイザー・香村薫さんのケースから、そのセオリーを学びましょう。
家にあるすべてのものを使い倒して、ムダなものをもたない暮らしに
モノと暮らしのほどよい関係が見つかったら暮らしが心地よく!
結婚当初は家事に費やす時間を短縮するために、ものをたくさん捨てたという香村さん。結果、捨てすぎて家の中の居心地が悪くなるという事態に。
「本当になにもない空間になったら、家にいるのが苦痛になってしまって…。ある意味、ものに振り回された経験です。その失敗をもとに、ものとの向き合い方を試行錯誤し、わが家の暮らしに合った適切な量を見つけることが肝心、と気づきました」
そこで、適正量を知るために家にあるものをすべてカウントしてみたという香村さん。
「1つ1つ数えたら、全部で約1800個ありました。この数は娘が生まれて、家族が1人増えても変わらなかったので、わが家のサイズにちょうどいい適正量なのだと思っています。
1日の間に触れられるものの量は決まっているから、自分たちが管理できる量だけにして、すべてのものを大事にしたい。結果、片づけに追われることもなくなり、ちょうどよい暮らしを満喫しています」
自分に必要な量を決めることが暮らしやすさの秘訣
家の大きさに合った量をキープすれば、散らかりにくく片づけやすい家に。香村さんが見つけた基準を紹介します。
●グラスは6個だけにし、使ったらすぐ洗う
自分で使ったグラスは自分で洗うルールで、家族分+1個の6個のみに。
「8個だと洗い物がたまり、5個だと来客時にまったくたりず、落ち着いたのがこの数です。来客が多いときは潔く紙コップを使います」
●下着は3日分あれば生活できる
香村家ではドラム式洗濯乾燥機を使用。夜寝る前にタイマーをセットしたら翌朝には乾いているので、下着は3日分あれば困りません。
「朝、家族が洗濯機から直接取って着ることもあり、たたむ手間もなくてラクですよ(笑)」
●靴はオンシーズンに1人3足まで
5段のゲタ箱を、家族5人で1段ずつ使用。
「1段に入る限界の3足だけを、とことん履きまわします。少なくとも2足は履きつぶして処分し、次のシーズン用を買いたして、常に3足をキープ。もちろん、気に入った靴は手入れをしながら保管します」
●本や雑誌はボックスに入る分だけ
同時進行で読める本や雑誌の数には限りがあるので、そのとき関心のあるものを夫婦でそれぞれボックス1つ分だけ選んでリビングに。
「それ以外の本は、スーツケースにまとめています。ボックスの中身とときどき交換して、楽しみます」
●タオルは最小限の数で半年に1回買い替える
体をふくためのタオルは6枚。それ以外のタオルも洗面用やトイレ用を含め6枚だけ。毎日洗って、半年で買い替えます。
「手前から取って、しまう際は奥に入れると、劣化の度合いがかたよらずに一気に交換できます」
もらった温泉タオルは、その日のうちに掃除に活用。
「水をよく吸収するので掃除に最適。使ったら処分します」
ものをもちすぎると、その管理に追われてムダな労力ばかりがかかりがち。暮らしに合った適正量を見つけて、生活のスリム化をはかりましょう!
<撮影/大森忠明 取材・文/ESSE編集部>
●教えてくれた人
【香村薫さん】
夫、長男、二男、長女の5人家族。ライフオーガナイザーとして片づけのサポート業務を行う。著書に『トヨタ式おうち片づけ
』(実務教育出版刊)などがある