競売で落札されたツタンカーメン王の頭像。競売大手クリスティーズ公開(2019年6月26日提供)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】古代エジプトの少年王、ツタンカーメン(Tutankhamun)の3000年前の頭像が4日、英ロンドンで競売にかけられ、474万6250ポンド(約6億4400万円)で落札された。珪岩(けいがん)でつくられた高さ28.5センチのこの像の競売をめぐっては、エジプト政府が激しく抗議し、近年で最も物議を醸した競売となった。

 落札者に関する情報は公表されていない。

 英競売大手クリスティーズ(Christie's)のロンドン競売場前には十数人が集まり、エジプト国旗を振りながら「密輸された古美術品の取引をやめよ」との文字を掲げて抗議活動を行った。

 エジプト元考古相のザヒ・ハワス(Zahi Hawass)氏はAFPの取材に対し、この像が1970年代にカルナック神殿(Karnak Temple)から「盗まれた」とみられるとの見解を示している。

 エジプト外務省は英外務省と国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)に競売の中止を求めて介入を要請していた。

 しかし、こうした介入が行われることはまれで、売り手が品物を合法的に入手したかが論争中であることが明らかな場合に限って行われる。

 クリスティーズによると、この像の所有者の記録で最も古いのはドイツのトゥルン・ウント・タクシス(Thurn and Taxis)侯爵家のヴィルヘルム(Wilhelm)王子で、1973〜1974年に所有していたという。

【翻訳編集】AFPBB News