キヤノンの超気になる新ガジェット!カメラ付きのモバイルプリンター「iNSPiC ZV-123」の魅力を探る

写真拡大 (全11枚)

キヤノンは、ミニフォトプリンターiNSPiC PV-123に加え、カメラ付きモデルとなる2モデルを追加した。各モデルは、以下の違いがある。

<新モデル>
・ZV-123・・・カメラ、スマホの画像印刷可能。
・CV-123・・・カメラ撮影画像のみの印刷可能。
<従来モデル>
・PV-123・・・スマホの画像のみ印刷可能。

CV-123はスマートフォン連携に対応していないため、PV-123のような利用方法はできないので注意が必要だ。単純にポラロイドカメラのような使い方と思っていいだろう。

iNSPiCシリーズで採用されているプリント用紙は、Zero Ink Technology(ZINK)だ。
ZINKは、プリント用紙にインクが埋め込まれており、用紙だけで印刷ができ、印刷が早く、裏面はシールとなっているのでプリント後に手帳などに貼ることもできる。
別途にインクを用意する必要がないため本体サイズを小型化ができるのもメリットだ、


筆者は、カメラにではなく、プリンターにカメラが付いてポラロイド的な使い方ができるという、これまでとは逆の製品コンセプトが面白いと感じた。
以前からスマートフォン用のプリンターも欲しかったため、スマートフォンの画像もプリントできるZV-123を購入した。

早速使ってみたので使用感と活用方法を紹介していく。

スマホとペアリングして利用開始しよう





iNSPIC ZV-123は、片手で持てる大きめのカメラといったサイズ感だ。重量は188gと軽く、扱いやすい。

充電はmicro USB B端子で行う。できれば最新規格のUSB Type-Cだと有り難かったが、コスト面からすると妥当な仕様というところか。

micro SDカードは、micro SDHC、256GBまで対応している。ZV-123で撮影した画像を保存することができる。

次に、フォトペーパーをセットする。10枚一組のパックをアルミの袋から出して袋のガイドに従ってセットする。向きを間違わないように注意しよう。




次は、
・ZV-123の充電を完了させる。
・スマートフォンに専用アプリ「Canon Mini Print」をインストールする。

以上の準備ができたら、スマートフォンとプリンターをペアリングする。
・カメラの電源をオンにして、スマートフォンのBluetoothをオンにする。
・スマートフォンとプリンターをペアリングする

ここまで終わったら、Canon Mini Printを起動して、プリンターを追加する。




最初にプリンターを追加すれば、次回からはプリンターの電源を入れると自動的にスマートフォンと接続されるようになる。


内蔵カメラで撮影した画像を印刷してみよう
ZV-123にはカメラが付いている。撮影画像を確認する液晶モニターは無いため、フィルムカメラのようにプリントするまで分からないワクワク感がある。
チェキやポラロイドカメラと同じようなものと思って良いだろう。

カメラで撮影すると、すぐにプリントされる。撮影ミスすると用紙を無駄にしてしまう。
そのことを意識して、シャッターを押すときは慎重に撮影するとよいだろう。





カメラには液晶モニターはないが、ファインダーは付いている。
フィルムカメラのように、ファインダーで構図を見ながら撮るのだが、
これが意外に楽しい。




自撮り用に、ミラーが付いているので、フォーカスガイドを見ながら位置を合わせて撮影ができる。また、Canon Mini Printアプリからリモートシャッターを切ることもできる。
自撮りだけでなく、手ぶれ防止にも便利だ。

写真の縦横比(アスペクト比)は、
・2×2
・2×3
このいずれかを選択できる。

さらにコンパクトだが、フラッシュもちゃんと付いている。
撮影時に物理ボタンでフラッシュのオンオフができる。

ZV-123は、シャッターを切るとすぐにプリントが始まる。
印刷にかかる時間は1分もかからない程度で非常に早いのもうれしいところ。
また撮影後に連続印刷ボタンを押すと同じ写真を再プリントもできるので、記念写真などでは撮影した人にその場でプリントを渡すことができる。

画質は、まさにインスタントカメラ、と言った絵作りである。
プリンターの色味は、少しスモーキーなので、印象的なプリントになる。
ちょっとしたときに気軽に撮って残したり、人にプレゼントしたりするには充分である。

スマートフォンのカメラやコンパクトデジタルカメラの画像と比べるとさすがに見劣りはするが、リアルなプリントは、モニター上の画像では味わえない魅力と味がある。




スマートフォンの写真をプリントする
スマートフォンとの連携機能を使うと、スマートフォンに保存されている写真を加工してお洒落にプリントすることができる。
オリジナルの写真をそのままプリントすることもできるが、オススメなのがコラージュだ。
複数の写真を一枚として印刷できるので、撮影後、切って手帳に貼ったりすることもできる。




コラージュのタイプと写真を選んだら、各写真の位置の微調整を行い、プリントボタンを押す。




プリンターの電源が入り、接続されると、プリントが開始される。

では、活用例を紹介したい。




上記は、筆者の手帳だ。
手帳に貼るにはZINKペーパー1枚は、少々大きい。そこでコラージュモードで、1枚の複数の写真をプリントして切り取れば、手帳に貼るのにちょうどよいのだ。

裏面がシールになっているZINKペーパーだからこそ手帳との親和性も抜群なのだ。

手帳以外にも、子どものおもちゃ箱におもちゃの写真のシールを貼るのもオススメだ。
子どもの片付けを促すことにも役立つだろう。




Canon Mini Printアプリでは、このほかにも、
フレームや文字を入れたり、フィルターを変更したりすることもできるので、元の写真と違った印象のプリントシールを作ることもできる。
貰った写真にメッセージが付いていたら、相手にもきっと喜んでもらえるだろう。

色々な写真を選ぶのも、加工するのも楽しくて、ついついプリントが多くなってしまいそうだ。

結局ZV-123はオススメなのか?
ZV-123は、プリンターにカメラが付いているのが最大の特徴だ。
PV-123は、スマートフォンプリンターで、スマートフォン連携でしかプリントはできない。

どちらを購入するかは、「カメラ」が必要か、不要かで決まる。
この違いで5,000円ほどの差が生まれるので、お財布(予算)との相談も必要だろう。

カメラで気軽に撮って直ぐにプリントしたい、みたい人にはZV-123がオススメだ。
一方、写真はスマートフォンでしか撮らないという人にはPV-123がオススメだ。

筆者は、ZV-123で「ファインダー付きのインスタントカメラ」といった楽しさ、ワクワク感を楽しめているので満足している。
使ってみて、ZINKペーパーがシール用紙なのも意外に楽しめたポイントだった。デジタルの思い出をプリントというモノ化し、シールという形で生活の中で使えることが、新鮮な楽しさになった、この楽しさは、是非味わってみてほしい。

iNSPiCは、面白いガジェットが好きな人、ちょっと生活のいままでと違った楽しさ、アクセントを取り入れたい人などには、オススメしたいアイテムだ。


執筆 ちえ