音声をリアルタイムでテキスト化+翻訳が可能! 自治体を中心に採用が進むサービス「Smart書記」

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「Smart書記」は、リアルタイムで音声をテキスト化し、翻訳までしてくれるクラウドサービスだ。
すでに自治体を中心に採用が開始されており、今秋にはiPhoneなどのモバイル版のリリースも予定されている。

株式会社メディアドゥの音声自動文字起こしサービス「Smart書記」は今後、かなり注目が高まるかもしれない。

そんな「Smart書記」を実際に体験することができた。


■音声を自動で文字起こししてくれる画期的なサービス
「Smart書記」は、音声を自動で文字起こししてくれる、今もっとも嬉しいサービスではないだろうか。


会見や決算発表、社内会議、セミナーなど、様々なシーンでの利用が考えられる。


「Smart書記」の特徴は、
・高い認識精度
・快適な編集
このキャッチフレーズが、かなり魅力的だ。

音声を自動認識してテキスト化するだけでなく、即時編集が可能な点が、かなり実用性が高い。

またクラウド型のシステムなので、チームなど複数人でデータや情報を共有することができ、複数話者の会話も記録できる。万が一、テキスト化が正しくなかった場合でも、発話単位ごとに音声を再生しながら編集することも可能だ。

出力するフォーマットはテキストファイル以外にも、マイクロソフトのWordやExcelファイルも選択することができる。
さらにリアルタイム翻訳機能も備えており、現在は110言語への翻訳をサポートしている。
国際会議や国際イベントなどでも威力を発揮しそうだ。


「Smart書記」は、マイクが拾った音声を自動認識してテキスト化してくれる。


今回、実際に体験してみた。
マイクに話している側から話している内容がテキスト化された。
さらにリアルタイムで日本から英語に翻訳もされているのには驚いた。

音声の収録では、パソコンの本体マイクではなく、ピンマイクなどの外部マイクを用意し利用すれば、音声認識の精度もあがるという。

また、iPhoneやiPad対応「Smart書記」モバイル版のリリースを、今秋に予定しているという。
モバイル版でもクラウド経由でほかのデバイスと瞬時にデータを共有することができるので、遠隔地の相手とも同時に編集作業を行うこともできるという。
デモでは、モバイル版もパソコン版「Smart書記」同様に、リアルタイムでテキスト起こしも翻訳も実現されていた。


iPhoneやiPadに対応した「Smart書記」モバイル版でも、翻訳も含め、リアルタイムでの文字起こしが可能だ。


■文字起こしは業種を選ばないビジネス
メディアドゥは、デジタル化された著作物をネットで流通させるためのソリューションを開発し、運営・運用をしている。

「Smart書記」の開発は、徳島県庁と実証実験がきっかけだそうだ。
「Smart書記」は、実際に徳島県知事の記者会見で利用され、会見の内容をテキスト化したという。

「Smart書記」は、
働き方改革の追い風もあってか、自治体だけでなく、様々な業種から問い合わせが来ているという。現在までに公共、教育、電気、商社、出版社など、8社で導入されている。

「Smart書記」の翻訳機能については、
現在、海外のカンファレンスなどでの外国人ネイティブスピーカーでの実証実験で翻訳精度を検証中とのこと。
こうした検証が必要なのは、日本人の英語と、ネイティブスピーカーの英語とでは、まったくと言ってよいほど発音が異なるからだ。

また今後の課題としては、NGワードへの対応もある。
異なる文化では、冗談などの軽口が、大きな問題となるケースもあるからだ。


メディアドゥでは「Smart書記」を自治体や教育機関を含めた公共系を中心に積極的に広めていきたいとのこと。

サービス名:Smart書記
初期費用:0円(200時間/月)、時間数×500円(200時間/月を超えた場合)
料金:月額10万円(200時間の音声自動文字起こしのみ)−


ITライフハック 関口哲司