2月22日(金)公開の映画『ビール・ストリートの恋人たち』より、本編映像が解禁となった。

前作『ムーンライト』で第89回アカデミー賞®作品賞を受賞したバリー・ジェンキンス監督。2作品連続で見事本年度アカデミー賞®3部門(脚色賞/助演女優賞/作曲賞)ノミネートを果たした最新作『ビール・ストリートの恋人たち』。1970年代のニューヨークを舞台に、人種や社会階層に対する差別の問題を根底にしながらも、どんな時も愛を諦めない恋人たちのラブストーリーをみずみずしく描いたジェイムズ・ボールドウィンの原作を映画化したジェンキンス監督待望の最新作だ。

解禁された映像は、ティッシュとファニーが初めて愛を確かめ合うデートシーンの一部。幼なじみとしてともに育ち、誰よりもお互いを知る2人に、少しずつ恋人として想いが芽生え、距離を縮めていく初々しい様子が伺える。

ディナーに訪れたスペイン料理店で、ディエゴ・ルナ演じる友人ペドロシートとスペイン語でふざけあうファニーの姿を見て、「外の世界の彼を初めて見た」と語るティッシュのモノローグ。新たに知った彼の顔を正面からまじまじと見つめるスローショットから、恋するティッシュのフレッシュなときめきが手に取るように伝わってくる。

若いカップルの瑞々しい一瞬が切り取られた美しい映像の中では、しっかりと握られた2人の手や、街を濡らす雨の中、赤い傘の下で肩を寄せ合って歩く姿など、すべてが質感たっぷりに映し出される。本年度アカデミー賞作曲賞にもノミネートされているニコラス・ブリテルによる美しい旋律の音楽と相まって、観るものに《2人の深い結びつき》を感じさせ、また、《恋する感覚》までも呼び起こさせる、初々しさと官能美にあふれた幻想的な映像となっている。ラストで初めてファニーのアパートメントを訪れることになったティッシュ。2人がどんなロマンティックな夜を過ごすのかは、ぜひ劇場で確かめてほしい。

本年後アカデミー賞ノミネート作品の中、唯一の恋愛映画として、脚本賞・助演女優賞・作曲賞の3部門にノミネートされている本作。世界中を熱狂の渦に巻き込んだ前作『ムーンライト』を超えるジェンキンス監督の最新作であり、この冬必見の極上のラブ・ストーリーを先取りできる貴重な映像だ。また、直木賞受賞「ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー」などで知られる作家・山田詠美、来日中のバリー・ジェンキンス監督とイベントで対談した「水曜日のカンパネラ」のコムアイほか、豪華著名人からの絶賛コメントも到着している。

山田詠美(作家)コメント

ジャズの流れる中、おずおずと互いを慈しみながら身をまかせて行く若い恋人たちの姿が息を呑むほど美しい。ジェンキンス監督は、前作に続き、ハードでアンフェアな人生の中にも確実に存在する、きらめくかけがえのない宝物たちを見せてくれた。

石橋静河(女優)コメント

どんな制圧のなかでも人の心が屈することはないのだ、と思った。
いまだに答えの見つからない現実を思いながら、光にあふれる映像とすべての美しいまなざしに救われた。

コムアイ(水曜日のカンパネラ)コメント

最初の5分で、この監督は優しい光と音で世界を見ていると、みんな感じると思います。恋愛しているときに一瞬見える光。この世には存在しない”永遠”という概念が垣間見える瞬間。2人の姿にとてもシンプルな気持ちにさせられました。苦しみを濃く描くと共に、それを利用するかのように、根本的な強さや美しさが描かれた、愛の神話です。

小島秀夫(ゲームクリエイター)コメント

バリー・ジェンキンスの新作は、「ムーンライト」と同じく、マイノリティへの迫害を描く作品である。しかし、社会や体制への反発ではなく、過酷な環境下にあっても、支え合う人々のポジティブな愛に満ちている。抵抗や破壊よりも、全てを受け入れて、愛で人生を創造する。これはマイノリティたちの「この世界の片隅に」である。

郄城晶平(cero)コメント

琥珀に閉じ込められた街の記憶を観ているようだった。肌が粟立つような喜び。声にならない苦しみ。愚かしい憎悪。そして慎ましやかな親切。全ての光景が飴色に香ばしく輝いている。

野崎萌香(モデル)コメント

詩的でロマンチックでPOPな世界の中
目を離せなくなる美しくて瑞々しく色鮮やかに生きる1組の黒人カップル。
時代の不遇を嘆く事なく、真っ直ぐに生きる2人を気がつけば応援している自分に気づきます。
ふとした時に目に入る周りの人々の優しさも力強く惹かれます。

映画『ビール・ストリートの恋人たち』は2月22日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国公開

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