紅白戦のフォーメーション。注目のビジャはポドルスキと同チームに。(C)SOCCER DIGEST

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 ヴィッセル神戸が1月17日、2019年シーズンの活動をスタートさせた。
 
 阪神淡路大震災の被害者への黙とうの後に行なわれた、今年初のトレーニングでは、ランニングなどの調整メニューから開始。するとフアン・マヌエル・リージョ監督は、最後に紅白戦を実施。C大阪から加入した山口蛍が「休み明けにいきなりゲームというのは、今までやったことはない。新鮮だった」と驚いたように、始動日からゲーム形式のメニューを組み込むのは珍しい。リージョ流の一端が垣間見えた。
 
 試合は、ブラジルのセアラーへの期限付き移籍から復帰したウエスクレイのゴールで、ビブス組が勝利したが、気になるのはフォーメーションとメンバーだろう。
 
【ビブスなし組】
GK:前川
DF:藤谷、那須、宮、初瀬
アンカー:山口
インサイドハーフ:ポドルスキ、郷家
FW:安井、ビジャ、古橋
 
【ビブス組】
GK:吉丸
DF:西、大粼、渡部、橋本
アンカー:三原
インサイドハーフ:ウエスクレイ、三田
FW:小川、田中、中坂
 
【フリーマン】
イニエスタ

 昨季リージョ監督が採用していたのは、主に4-3-2-1。1トップを頂点に、ポドルスキとイニエスタがシャドーを組む形だ。しかしこの日、採用したのは4-3-3に近いシステム。
 
 ビブスなし組では、ニューヨーク・シティから加入したビジャがセンターフォワード、C大阪から来た山口はアンカー、G大阪から加わった初瀬は左SBで起用された。
 
 一方のビブス組では、鹿島から加入した西が主戦場の右SB、ウエスクレイと同じくレンタル復帰組の小川(←湘南)、中坂(←ペララーダ)は、左右のウイングを担った。
 
 もっとも単なる11対11のゲームではなく、イニエスタがフリーマンとして使われたり、中盤とウイングが流動的にポジションを変えたりと、システムに強いこだわりはないようだ。
 
 果たして、新シーズンの神戸はどんなメンバー構成となるのか。大型補強でスケールアップしたスカッドを束ねる、リージョ監督の采配に注目が集まりそうだ。
 
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)
■2019年メンバーリスト ★=新加入
GK
1 前川黛也
18 キム・スンギュ
28 吉丸絢梓
29 荻 晃太
30 伊藤元太 ★

DF
2 那須大亮
3 渡部博文
15 宮 大樹
19 初瀬 亮 ★
22 西 大伍 ★
25 大粼玲央
32 橋本 和
34 藤谷 壮
40 小林友希 ★

MF
5 山口 蛍 ★
8 アンドレス・イニエスタ
14 三田啓貴
20 増山朝陽
23 ウエスクレイ (レンタル復帰)
24 三原雅俊
27 郷家友太
31 中坂勇哉 (レンタル復帰)
35 安井拓也

FW
7 ダビド・ビジャ ★
10 ルーカス・ポドルスキ
13 小川慶治朗 (レンタル復帰)
16 古橋亨梧
17 ウェリントン
21 田中順也