お茶1本買うのに、なんと「20分」! 話題の赤羽駅「無人AI店舗」を体験
2018年10月17日からJR赤羽駅の5、6番線ホーム上のKIOSK跡を活用した特設店舗で、無人AIレジ店舗「TOUCH TO GO」の実証実験が行われている。
赤羽駅ホームに無人店舗が出現(以下写真は2018年10月19日Jタウンネット編集部撮影)
店舗にはAI無人決済システム「スーパーワンダーレジ」を導入。客が選んだ商品をAIが把握し、自動的に購入金額が算出される。17年11月20日から26日にかけて大宮駅で行われていた「スーパーワンダーレジ」の実証実験の結果を踏まえ、商品認識率や決済認識率をさらに向上させ、今後の無人店舗の実用化を目指していく。
激混みの無人店舗に行ってみた
19日も赤羽駅ホームは賑わいを見せていた
導入を受けて、ネット上でも多くの声が上がっている。17日の実験開始当日は多くの人が訪れ、行列ができていたようだ。反響の大きさがうかがえる。
赤羽の無人店舗人気すぎるw
— 特急かいじ115号 M116編成 サロハE257-16 (@e257_0) 2018年10月17日
1階まで列が続いてたw#赤羽駅 #無人店舗 pic.twitter.com/vhwoEz7KeQ
そのほか、手に取った商品が自動で認識されることに驚くユーザーも続出。一方、防犯対策や購入までに時間がかかることなど、実用面を懸念する声も上がっている。
Jタウンネット編集部も19日10時頃に無人店舗を訪れた。さすがに開始当日ほどの込み具合ではなかったものの、到着時にはすでに10名ほどの人が並んでおり、整理券を渡され、入店までに15分ほど待っただろうか。
入店時にはまず、交通系ICカードを店外に設置されたパネルにタッチ。今回、記者が購入したのはペットボトルのお茶だ。会計時には、何もしていないのに手にした商品の値段が自動認識されており、驚いた。入店時に会計を済ませてからでないと、出口が開かないようになっているため、今のところ防犯対策は問題なさそうか。ICカードで会計を済ませ、外に出た。
出口付近からの店内
道すがら店内を見る人多数
使い勝手に慣れておらず、記者は正直購入にまごついてしまった。入店待ちの時間も含めると、お茶1本を買うのにかかった時間は約20分だった。現状では、実用に足るとは言いがたいが......、待ち時間さえ無くなれば時間短縮にも繋がるかも。将来的にはぜひ、また試してみたいところだ。
実証実験の期間はおよそ2か月を予定し、営業時間は平日の10時から20時まで。今後は至るところに無人AIレジが導入されるようになるのか。動向に注目したい。