巻き上げられた海水が雨となって降り注いでいる!

 日本を縦断し、暴風雨によって大きな被害が発生した台風24号。台風が去ったあとは各地で甚大な被害が報告されていますが、放っておくと大事な愛車のボディにもダメージが広がります。

 台風が巻き起こす風には、大量の塩分が含まれることがあります。海から離れていても多くの塩分を含んだ風が吹いているのです。実際、沿岸から20km程度離れている場所でも、ご覧の通りいつもと違う汚れ方をしています。沿岸に近いところではこまめに洗車をしていると思いますが、錆の原因になるので、表面だけではなく細かい部分も水で洗い流しながら洗車をすることをオススメします。

 ですが、いつもどおりに洗車をすると愛車を傷つけてしまうかもしれません。なぜなら、ボディ表面に付着しているのは塩の結晶です。砂のようにジャリジャリとするので、雑巾でこすってしまえばキズが付く可能性があります。

 ではどうしたらよいのか? まずは直接拭いたりせずに十分な水で車体の上部から洗い流しましょう。風が当たっていた面と天井は、念入りに洗い流します。高圧洗浄やお湯の出る環境があるなら、塩の結晶が溶けやすくなるのでより効果的です。

 表面だけではなく雨水として入り込んでしまう部分も同様に、塩分が含まれている可能性があるためよく洗い流しましょう。手で触ってみてザラザラ感がなくなったらシャンプーを使って洗います。

 洗車をする前にやむを得ず運転している人も多いでしょう。すでにワイパーを動かしている人も多いと思うので、ガラスと一緒に錆びる前に念入りにワイパーやアームも洗い流しましょう。

 台風25号の接近も予想されていますが、錆など予期せぬトラブルから愛車を守るためにも、台風が去ったらなるべく早く洗車することをおすすめします。