人々の住居や食生活にまで変化をもたらした3Dプリンターが、製造業に大きな影響を与えたのは周知の事実。そんな中で、スタートアップのBigRepは、産業用の巨大3Dプリンターと特殊な素材を使って、空気入れが全く不要の自転車用タイヤを開発しました。機能面だけでなく、デザイン面も優れているとして話題になっています。

World-First 3D Printed Airless Bicycle Tire by BigRep

https://bigrep.com/posts/world-first-3d-printed-airless-bicycle-tire/

Here's a 3D-printed Bicycle Tire That Will Never Go Flat | Digital Trends

https://www.digitaltrends.com/cool-tech/3d-printed-bicycle-tire-never-goes-flat/

BigRepのタイヤがどのようなアイテムなのかは、以下のムービーを見るとよくわかります。

World-First 3D Printed Airless Bicycle Tire - YouTube

男性が乗っている自転車は何の変哲もない一般的なものに見えますが、実は3Dプリンターで出力したタイヤを使用しています。



静止状態で見てみるとこんな感じ。一般的な自転車のタイヤでは見られない幾何学模様のような穴が無数に空いております、見た目もスタイリッシュです。



これが3Dプリンターで出力しているところ。このタイヤをリリースしたBigRepは、産業用の3Dプリンターを開発・製造している会社。タイヤの製造にはBigRepの3Dプリンターと「PRO FLEX」という新素材が使われました。



PRO FLEXはTPUベースのフィラメント。非常に柔軟であり、耐久性が高く、高温にも強いことが特徴です。



PRO FLEXとミツバチの巣のようなハニカム構造を利用することで、タイヤに適した性質を実現することに成功しています。また、内部構造を変化させることで、その土地の地形や気候にあったタイヤとしてカスタマイズすることが可能です。



ムービーに登場するタイヤは都会での使用を想定し、3層のハニカム構造を採用しているとのこと。



記事作成時点ではまだプロトタイプですが、BigRepは改良を続けており、「今後数週間でさらなるニュースがあるだろう」と記しています。