映画『いぬやしき』初日舞台挨拶が20日、都内・TOHOシネマズ新宿にて行われ、キャストの木梨憲武、佐藤健、本郷奏多、二階堂ふみ、三吉彩花、伊勢谷友介、監督の佐藤信介が登壇した。

初日を迎えた今の心境を聞かれると、様々なテレビ番組でのプロモーション活動を経て「56歳のジジイだと、宣伝活動の途中ですんごい眠くなるんですね(笑)今日は睡眠をとってから来たので今は体調バッチリです!」とハニカミ。

佐藤は「宣伝って難しいですよね!僕は今回一つありまして『日本のVFXもここまで来たのか…!』と。たくさんの方に広めて欲しいですね!普段、日本映画を観ない洋画好きの方に、特に観て欲しいです!」とアピールした。

本作を観て驚いたエピソードを聞かれた二階堂は、CGが入る前の佐藤の演技に「現場でも実際に(CGを入れたかのように)見えたんです。健先輩の芝居力が、ないものを私に見せてくれた」とコメント。佐藤が「見えてたんだ!?CGが(笑)」とツッコミ、二階堂は「CGの凄さももちろんなんですが、見えないものまで見せてくれる健先輩の芝居に改めて『素晴らしい役者さんだな』と思いました」と真剣に語る。佐藤は「いつからそんなテキトーになった?(笑)」とツッコミ、笑いをさらっていた。

MCから「ご自身にとってのヒーローは?」と質問を受けると、佐藤監督が新作『レディ・プレイヤー1』が公開中のスティーヴン・スピルバーグ監督の名前を挙げ、「今その名前を言っちゃいかん!」と佐藤がツッコミ。会場は笑いに包まれた。

続けて、三吉は「ごはん」と答え、佐藤がすかさず「『ドラゴンボール』の孫悟飯?悟空の息子?」と問う。だが、三吉は「(食事の)ごはんです!嬉しい時・楽しい時・落ち込んだ時とか、とりあえずごはんにめっちゃ救われてます!元気になる」とコメント。伊勢谷は「それで元気になれるのスゲー羨ましい!ごはんだけじゃ元気になれないこと多数だよ!」と明かしていた。

一方、佐藤信介監督の名前を挙げた本郷は「『GANTZ』が1番好きな漫画なんですが、実写化不可能と言われていた『GANTZ』を実写化して、それが良かったからこそ、同じ奥浩哉先生の『いぬやしき』で再びタッグが出来上がったと思います。そこに2回もご一緒できて僕は嬉しいです!」と明かし、自ら「なんて良い回答だ!」と褒めちぎった。

自身にとってのヒーローを聞かれた佐藤は「コナンくんです!かっこいい…!」と答え、大ヒット公開中の『名探偵コナン ゼロの執行人』にかけ、コナンファンへ「僕もコナン好きだから、『いぬやしき』も観てね!」とアピールしていた。

ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭(ベルギー)にて、インターナショナルコンペディション部門のグランプリにあたるゴールデン・レイヴン賞を受賞した本作。佐藤信介監督は2016年『アイアムアヒーロー』以来2度目の受賞となった。

イベントでは、本作で“CG男優”として目まぐるしい活躍をみせた木梨へ、第1回“最優秀新人CG男優賞”のトロフィーが授与された。木梨は「光栄です!本当に嬉しいです!」と喜びをあらわに。そんな木梨を見て、佐藤は「“最優秀新人CG男優賞”は、僕がこの世界に入った頃からずっと目標にしていた賞。そんな賞を今回木梨さんが受賞されて、すごく感慨深いです!おめでとうございます!」と茶目っ気たっぷりに祝福していた。

「GANTZ」などで知られる奥浩哉の同名コミックを実写映画化した本作。うだつの上がらない初老のサラリーマン・犬屋敷壱郎が、謎の事故に巻き込まれ、身体の中が未知の機械化してしまい、様々な能力に目覚めていく。犬屋敷と同じく事故で能力を得た高校生・獅子神皓は悪事に手を染めていき、やがて自分に敵対する総ての人間を殲滅するため動き出す。物語は、獅子神によって危機的状況に陥ってしまった日本を救うべく史上最弱の心優しきヒーロー・犬屋敷が立ち上がるさまが描かれる。

主人公・犬屋敷壱郎を木梨憲武が、悪事に手を染めていく獅子神皓を佐藤健がそれぞれ演じるほか、チョッコーこと安堂直行役に本郷奏多、渡辺しおん役に二階堂ふみ、三吉彩花、福崎那由他、濱田マリ、斉藤由貴、映画オリジナルキャラクター・萩原刑事を伊勢谷友介が演じる。監督を『GANTZ』の佐藤信介が務める。

映画『いぬやしき』は全国東宝系にて公開中

(C)2018「いぬやしき」製作委員会

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