九州には「夢追い人」が多い? 「夢を持つ県」トップ5の「ドリーム」の傾向とは
幼年期に「プロ野球選手」「ウルトラマン」「セーラームーン」といった夢を持っていた人は多いだろう。
大きくなるたびに「夢」は変わっていくが、一体いま、日本ではどのくらいの大人が夢を持っているのだろう。そんな「夢」に関する調査を行った「日本ドリーム白書2018」が、宝くじの発売元である全国都道府県及び20指定都市から発表された。夢を持つことの大切さを伝え、夢を応援するために実施したという。
いま日本人が抱いている夢の種類のほか、夢を持っている人が最も多いのはどの都道府県なのか、といったことについても調査されている。果たして、その結果は......。
年を重ねて問われてくるのは、夢を持てる強さなのかもしれない(画像はイメージ)
「健康な生活を送りたい」人が多い
調査は、インターネット上で18年2月9日から14日にかけて全国の20歳以上の男女1万4100人を対象に行われた。
調査結果によれば、全国でも「夢」を持つ人が多い都道府県は、九州に多いという。1位に宮崎県(61.0%)、2位に同率で長崎県と熊本県(58.0%)がランクインしており、上位3県はいずれも九州という結果に。以下、4位に兵庫県と鹿児島県が入り、56.3%を記録した。
宮崎県民(対象:183人)が持つ夢の種類を見ると、1位に「一戸建てに住みたい」(10.4%)、2位に「健康な生活を送りたい」(8.7%)、そして3位に「好きな趣味に打ち込みたい」(8.2%)と、実現可能性の高い堅実な夢が並んでいる。長崎県(174人)でもトップ3の順番は同じだった(割合はそれぞれ12.6%、12.1%、9.2%)。
熊本県(174人)では、1位が「好きな趣味に打ち込みたい」(18.4%)、2位が「健康な生活を送りたい」(12.6%)、3位が「子ども・孫の成長・将来(が楽しみ)」(10.3%)となった。兵庫県(169人)では、「好きな趣味に打ち込みたい」(11.2%)、「健康な生活を送りたい」(9.5%)、「家族が幸せになること」(8.9%)という結果になった。
鹿児島県(169人)では「家族が幸せになること」(15.4%)、「健康な生活を送りたい」(10.1%)、そして同率で「一戸建てに住みたい」「家族・子ども・孫の健康」(9.5%)と続いており、自分のことではなく他のひとが関わる夢を抱く傾向が強いことがうかがえた。
日本全国でみると、夢を持っている人は51.9%と約半数。新社会人(88人)に限れば69.3%の人が夢を持っているといい、若い世代であればあるほど夢を持っている傾向にあるとしている。今の暮らしに満足しているかどうかを聞くと、夢を持っている人(68.5%)の方が持っていない人(53.0%)よりも満足している割合が15.5%高くなっており、夢を持っている人ほど生活にもハリが出ているようだ。
夢の具体的な内容について見ると、日本全国でもっとも多くの人が持っている夢が「健康な生活を送りたい」だった。2位に「好きな趣味に打ち込みたい」、3位に「一戸建てに住みたい」と続いており、宮崎県や長崎県のランキングと同様、いずれも現実的で堅実なものが並んだ。