男の腸にコカイン110袋(画像は『Bangor Daily News 2017年12月31日付「District attorney: Calais shooting suspect had 110 bags of crack in his intestines」(Washington County Jail)』のスクリーンショット)

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麻薬探知犬や身体検査を恐れ、体内にドラッグを隠し持つ密売人が増えている昨今。コカインやヘロインほか危険なドラッグの扱いは特に罪が重く、密輸・密売人の誰もが常に意外な隠し場所を思案しているといっても過言ではない。そんななか、米メイン州のメディア『Bangor Daily News』が眉をひそめたくなる事件の話題を伝えた。

メイン州ワシントン郡のカレスで12月27日夜、麻薬絡みとみられる発砲事件が起きた。5名が乗る走行中の車からある男性(それ以上の情報は明らかにされず)に向けて発砲されたもので、幸いにも負傷者はいない。運転していた同郡ベイリービル出身のスティーヴン・パーキンス(27)は車を離れて逃走するも、ほどなくして身柄を拘束。また車を引き続き運転して逃走を図ったニューヨーク市ブロンクス区出身のサウル・フィゲロア(20)、マーコス・ルイス・フィゲロア=フリアス(21)、エルマー・フリアス(26)、ジョーダン・ロドリゲス(24)の4名も70kmほど離れたブルックトンで逮捕された。

郡検事局で麻薬事件を担当するマット・フォスター氏によれば、警察はパーキンス容疑者について身体検査を行い、腸の中から110ものコカインが入った袋を押収したとのこと。それぞれが厳重に包まれていたことから、いずれは販売するつもりであったとみられている。29日の予備審問を経て5名は違法薬物所持および殺人未遂罪などで起訴され、保釈保証金はそれぞれ25万ドルと設定されたが、支払われることなく全員の身柄が今もワシントン郡拘置所にあるという。

麻薬の取締にあたる職員をひどく悩ませるものの一つが、ブツを体内に隠し持っている犯罪者の存在である。麻薬探知犬の活躍もあってバッグや下着、衣服の中に隠されたものはあっという間に暴かれるが、消化器官や性器などから発見される例はあとを絶たない。なお隠し場所は人体ばかりではない。1年ほど前にはオクラホマ州タルサ郡の空港で、コロンビアから飛んできたアメリカン航空機の“鼻(レドーム)”の部分から数千万円相当のコカインが発見されたことがある。

画像は『Bangor Daily News 2017年12月31日付「District attorney: Calais shooting suspect had 110 bags of crack in his intestines」(Washington County Jail)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)