「ダンケルク」本物にこだわりCG処理なし

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クリストファー・ノーラン監督は最新作「ダンケルク」の撮影中、合成撮影をするためのグリーンバックを使用しなかったそうだ。

第二次世界大戦を描いた同作だが、ノーラン監督は同作を“リアル”に作りたかったためCG処理は使わず、本物の船や爆発、飛行機などを使用したと、9月10日に開催されたトロント国際映画祭で話した。

「あの兵士たちが、まさにあの浜辺にいる時に爆発は起こるんだ。本物だよ」
「グリーンバックなんかないんだ。実際にやっているんだよ」

「インセプション」などCGを駆使した作品で知られるノーラン監督だが、「その時代の完璧な船をCGで再現することもできるけど、リアルには感じられないんだ。このような第二次世界大戦の画像には、合成やコンピューターグラフィックスの持つ緑っぽい色は合わないんだよ」と続けている。

以前ノーラン監督は、1940年にナチスの攻撃から33万人の同盟軍兵士を助け出したダンケルク大撤退を描くため、実写の映像を見たり、記録を読んだりしてリサーチを行ったと明かしていた。

日本で9月9日に公開されたばかりの同作には、ケネス・ブラナーやマーク・ライランスなどのベテランに加えて、以前にもノーラン監督作品に出演しているキリアン・マーフィー、トム・ハーディ、さらに若手のフィオン・ホワイトヘッドやワン・ダイレクションのハリー・スタイルズなど豪華キャストが揃っている。