アラサー窪田正孝が高校生を熱演、人気コミック『僕たちがやりました』の舞台裏
『僕たちがやりました』(カンテレ・フジテレビ系 火曜夜9時〜)は、ちょっとしたイタズラ心で企てた復讐が、爆破事件に発展。その容疑者になってしまった高校生たちの青春逃亡サスペンス。若者に人気の同名コミックのドラマ化に、撮影現場での窪田正孝の座長っぷりやオトナ女子たちにも楽しめるポイントをプロデューサーに直撃!
見た目より内面の役作りSNSで話題の注目作
「テンポがすごく速くて、(視聴者の)みなさまが絶叫マシーンに乗っていただくような感覚をイメージしながら撮影しています」
と、窪田正孝。28歳にして高校生の主人公・増渕トビオを演じている。原作は、金城宗幸の同名コミック。
制作する関西テレビの米田孝プロデューサーは、17歳のトビオ役に窪田を起用した理由について、こう話す。
「トビオのキャラクターと窪田正孝という役者のマッチングを考えたとき、もう答えが出ていると思ったんです。窪田君の実年齢は、気にしませんでしたが、オファーしたときに本人が気にしていたので、おかしかったですね(笑)。
演じるうえで窪田君は見た目以上に内面を意識しているようです。自分の高校生時代を思い出し、歩いていてちょっと段差があると、わざと上に乗ってみたりするなど、無駄な動き、変な動きを入れているので、本当に高校生に見えます」
共演者には、来春のNHK朝ドラヒロインに決まった永野芽郁はじめ、新田真剣佑、葉山奨之、間宮祥太朗ら、勢いのある若手に加え、俳優としての活躍がめざましい、元お笑い芸人の今野浩喜も顔をそろえた。
放送前から原作ファンの若い世代を中心にSNSで話題になるなど、反響が大きかった。
「若手キャストが前面に出ていますが、オリジナルキャラクターの水川あさみさん、そして、原作よりも出番の多い三浦翔平さん、板尾創路さん、古田新太さんら、大人の登場人物がトビオたちの逃亡に関わることで、ハラハラドキドキのサスペンスになっていきます。人間ドラマも描いているので、世代を問わず、お楽しみいただけます。トビオのお母さんのような気持ちで、見守っていただければ」(米田P、以下同)
だいそれた夢はなく“そこそこ”生きていければいいと考えていたトビオ。ある日、ヤンキー高校の不良たちにマル(葉山)をボコボコにされ、復讐を企てた。ちょっとビビらせるつもりだったのに、なぜか大爆発して火の海に。死傷者まで出た爆破事件の容疑者になってしまった彼ら。どうすべきか考え、“逃げる”ことを選んだのだが……。
座長・窪田の熱き思い、ラストはオリジナルで
アドリブが多く、現場で生まれるアイデアが採用されることも多いという撮影。ムードメーカーは、座長の窪田という。
「先輩にしてもらったことを後輩に返したいという気持ちが強いんです。以前に共演した唐沢寿明さんの影響で、みんなを巻き込んで引っ張っていますね。クランクイン後に、キャスト、スタッフ40人くらいで食事に行ったことが2回ありました。彼はお酒が1滴も飲めないんですが、最後まで、誰よりもハイテンションで場を盛り上げていました。窪田君は、“僕やり”の現場がすごく楽しいと言ってくれて、役に引っ張られて口数もどんどん多くなっています。トビオはもちろん、欲望に忠実すぎて極端な行動に出てしまうトビオの遊び仲間や、役になりきっている芽郁ちゃんの天才ぶりは必見です!」
毎回、予想外の展開をして、次を見たくなるように工夫している今作。ラストは原作とは違うものに。
「トビオたちが自分たちのやったことにどう向き合ったのか、答えが提示できるような終わり方になればいいと考えています。
ラストは、窪田君もすごく気にしているので、現場でもよく話します。原作の金城先生にも納得していただき、ご覧になったみなさんがひざを打つようなものにしていきたいと考えていますので、ご期待ください」