走っても静か、カラバリも豊富 学校のスリッパが進化中
[となりのテレ金ちゃん-テレビ金沢]2017年7月11日放送の「仰天コロンブス」のコーナーで、高校の上履きの謎について調べていました。
上履きといえば、スニーカー、教育シューズなどを想像しますが、実はそんなことはないのです。
小松大谷高校(Hirorinmasaさん撮影、Wikimedia Commonsより)
南加賀では「モード」という
富山出身で石川県に嫁いだ主婦の方から、「大学受験の時に上履き持参だったので持っていったのだが、大半の人がスリッパで驚いた」という話があって、高校の上履きについて調べていました。
すると、県内全日制高校50校のうち、実に45校がスリッパを採用しているという結果でした。県外出身者にも話を聞くと、他県にも高校の上履きはスリッパという人が結構いました。
学年別で色が違う、体操着とお揃いの色にするなどという高校もありました。
スリッパといってもいわゆる「便所スリッパ」と呼ばれるものです。どうして、スリッパを採用しているのでしょうか? 小松市にある小松大谷高校を訪ねると、男子は緑、女子は赤のスリッパを着用していました。昭和38年の開校以来生徒はスリッパを着用しているそうです。「脱ぎやすい」「友達と交換できて楽しい」などと生徒たちはスリッパを歓迎していました。
しかも南加賀地区ではスリッパを「モード」と呼んでおり、より親しみを感じている様子です。この「モード」は、スリッパ名の「スクールモード」に由来しているそうです。
スリッパを製造している「水野シューズ」によると、スリッパも日々進化しており、カラーバリエーションが豊富で、走っても音が静かなもの、名前スペースがあるものなども売られています。
スリッパを採用したのは、昔は靴が高価だった、ズッパ(靴のかかとを踏んで履く)対策、蒸れない、などの理由からだったとか。
また、西日本の高校ではスリッパ率が高いそうです。なんとなく愛着が湧きそうな上履きですよね。(ライター:りえ160)