「8つの徹底事項」はマネージャーも徹底! 西武文理高等学校
埼玉県狭山市に所在する西武文理高等学校。野球部は組織力に強いこだわりを持っており、今年は3人のキャプテンがチームを引っ張っている。そんな中、女子マネージャーたちの存在は欠かせない。
■チームの取り組みについてはこちらから!
「外から見てどうなのか」常に意識■選手たちのお母さんのような存在へ今年は3年生の羽田 華子さん、2年生の阿部 麻衣さん、世古 向日葵さん、津布楽 麻香さん、長尾 綾香さん、1年生の加藤 彩也夏さんの6人が総勢68人の選手たちを支えている。「自分たちも野球部の一員だから、マネージャーもできるところは全部やるということを心がけている」と話す羽田さん。彼女たちが目指しているのは選手たちのことをよく見て、元気がない選手には声をかけたりと、選手たちのお母さんのような存在だ。
■ウエイトトレーニングがある日はお米30合!西武文理の女子マネージャーの1日は、毎朝、選手の補食のために15合のご飯を炊き、おにぎりを作るところからスタートする。朝練のメニューによってはタイム測定も行い、練習が終わるタイミングでおにぎりを選手たちに提供する。おにぎりは一つ一つ愛情を込めて手で握るのが、マネージャーたちのこだわりでもある。週3回行われるウエイトトレーニングの日は、放課後にお米を30合炊くこともあるのだとか。また、朝と放課後は選手たちのお弁当の重さを計測するなど、記録の管理も行っている。
■おにぎり争奪戦になると嬉しい!そんな彼女たちのやりがいといえば、愛情を込めて作ったおにぎりを選手たちが楽しみにしている姿だ。「『今日おにぎりある?』とか、お米の味に厳しい人に『今日のお米はおいしい』とか言われるとすごく嬉しいです」そう語るのは3年生の羽田 華子さん。特におにぎり争奪戦になっている光景を見ると嬉しいと笑顔で話す。
■「8つの徹底事項」はマネージャーも徹底!チーム内でのルールはマネージャーも徹底して行っている。「8つの徹底事項」に加え、グランド内でのマイナス発言も、もちろん禁止。練習時だけではなく、試合のときは各試合前に目標を設定し、できているかをチェックしているのだと言う。特に「外から見てどうなのか」を常に気にしながら行動をしている。
【8つの徹底事項 日本一】日本一の挨拶日本一の返事日本一の姿勢日本一の時間管理日本一の道具管理日本一の整理整頓日本一の全力疾走日本一の生活習慣
次ページでは、3年生・羽田 華子さんにお話を伺います!
左から羽田 華子さん、阿部 麻衣さん(西武文理)選手たちのお母さんのような存在へ■3年生・羽田 華子さんがマネージャーになったきっかけ中学のときは競技スキーをやっていたという羽田さんは、「高校でも運動部に入りたかったけど運動神経に自信がなかったというのと、仲が良い人が野球部に入ったので、その影響もありマネージャーへの入部を決意しました。また、映画やドラマなどを見て、もともとマネージャーには憧れがあったというのもあります」と入部したときのことを振り返る。
■スコアは3ヶ月掛けて必死に勉強!「野球はあんまりわからなかったので、スコアとかは試合見てひたすら覚えました。入部してから3ヶ月くらいはかかったと思います」と入部当初の苦労を振り返る。今ではなんでわからなかったのかが不思議に思えるくらい、完璧にこなせるまでに上達。それだけでなく、マネージャーになってからは周りを見れるようになったり、苦手だったという人との関わりが楽しいと感じるようになったと、自身の成長ぶりを実感していた羽田さん。
■5人が思わずキュンとする瞬間は?思わずキュンとする瞬間について5人に伺うと、「キャプテンが明るいから、今年は明るいし楽しいです。選手たちがみんなでわちゃわちゃしているのが見ていてかわいいなと思います」と話す羽田さん。また、選手内で流行っている口癖や、ストップウォッチを貸して返すときに「ありがとう」と言って直接首にかけてくれるときも、思わずキュンとしてしまうのだとか。
■選手のみんなが大好き!みんな選手たちが大好きだと話すマネージャーたち。そんなマネージャーたちから頑張る選手たちへ、最後にメッセージを頂いた。
「いつもはかわいいけど、バット持つとちょっとかっこよく見えるよ!でも私たちは選手のみんなが大好きだよ!」
今後はビシッというところは言って、なんでも話してくれて信頼されるお母さんのような存在を目指し、これから迎える夏も精一杯選手たちをサポートする。
西武文理高等学校野球部マネージャーの皆さん、ありがとうございました!