関西創価vs東住吉
関西創価が着実な攻めで、7回コールド勝ちを収めた。関西創価はまず3回裏、5番林栄二の適時打で1点を先制。4回裏、中村健一の適時打で1点を追加すると、さらに5回裏には、6番坂元良行のスクイズで1点を追加すると、着実に点を加えていった。
そして6回裏、一死満塁から4番沼田 和馬(2年)が打席に立つ。「何としても点差を広げたい場面でした。4番打者としてチャンスで打ちたかったので」と振り返った沼田。直球を振り抜くと、打球は左中間を破る適時二塁打で6対0と点差を広げる。勝負強い一打を見せた沼田は、「まだまだ打ち損じが多い打撃が多いので、これからもっと勝負強い打撃を見せていきたいです」とコメント。177センチ73キロとがっしり体型の左打者で、スイングの鋭さが光る左の中距離打者だ。
沼田はルーティンワークを大事にしており、必ず試合前日にスルメを食べるのが習慣。「スルメのように渋いプレー、打撃ができればと思って始めたことですが、結果として出ているので、続けていきたいと思います」と手応えを感じている様子。また「スポーツは何をやらせてもすごい」と沼田が絶賛する3番センターの松永レオも、鋭い打球の安打を打った。50メートル5秒9の俊足を武器にグラウンドを縦横無尽に駆け回り、守備範囲の広さは一級品。松永のルーティンは試合中からおにぎりをほう張り、「炭火焼牛カルビ」を必ず食べることだという。
野球の技術だけではなく、ルーティンにまでこだわる2年生コンビで点差を広げた関西創価は打者一巡の猛攻で、9対0と大きくリード。
7回表、今大会、安定感抜群のピッチングを見せている右サイドの浪越悠太が東住吉打線を無失点に抑える力投を見せ、7回コールド勝ちを決めた。
勝利した関西創価は大体大浪商と対戦する。
東住吉は試合中から活気があり、ひたむきさが見られた好チーム。上位打線の体つきを見ると、しっかりと鍛えられている様子。この試合では思うような実力を発揮できなかったが、夏までの進化が楽しみなチームだ。
(文・写真=河嶋 宗一)
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