専大松戸vs千葉敬愛
先月から開催されている春季千葉県大会。絶好の野球日和の中、今大会を締めくくる専大松戸対千葉敬愛の決勝戦が千葉県野球場にて行われた。
専大松戸先発は背番号11の古川 信之介(2年)、千葉敬愛先発は背番号10の石山 大樹(3年)で試合は開始。両投手共に立ち上がりを無失点に切り抜ける。
決勝戦の舞台で先制したのは専大松戸だった。一死二塁から2番・昆野 海翔(2年)の適時二塁打で1点を先制。専大松戸は更に3番・本橋 一馬(3年)の適時打、5番・淺尾 聖作(3年)のスクイズでこの回3点を先制した。続く4回にも先発投手の8番・古川が適時打を放ち5対0とする。
5点のリードを許す展開となった千葉敬愛は6回表に反撃に出る。2番・横井 洸希(2年)、3番・大関 尚(3年)が安打で出塁すると4番・小儀 龍(3年)の打席。バッテリーミスで1点を返すと小儀はライトへの適時打を放つ。その後無死一塁と攻撃は続いたがライトの平岩 智也(3年)のファインプレーも飛び出し、千葉敬愛はこの回2点止まりとなった。
追い上げられた専大松戸ナインからは「(先発の)古川を楽にしよう!」と声があがった。直後の6回裏、3本の適時打含む打者一巡の猛攻を見せ、5得点。リードを8点に広げ古川を援護した。
8回裏には走者を一人おき、主将の3番・本橋に豪快な一発が飛び出し2点を追加。12対2の専大松戸リードで試合は最終回を迎える。
準優勝の千葉敬愛ナイン最後に意地を見せたい千葉敬愛は二死一、二塁のチャンスをつくるものの、最後はギアをさらに上げた古川を前に抑えられ試合は終了。専大松戸が優勝、千葉敬愛が準優勝で春季千葉県大会は幕を閉じた。
優勝した専大松戸は先発の古川がはキレのあるストレートと変化球を織り交ぜた投球で完投勝利。決勝の舞台で堂々の投球を披露した。打線では古川を好リードした捕手で主将の本橋が4打点の活躍。バッテリーが優勝へと大きく導いた。
一方惜しくも敗れ準優勝の千葉敬愛。習志野、木更津総合と強豪校を倒した実力は確かで立派な準優勝である。試合後は悔しそうな表情を浮かべる選手であったが、今後の関東大会や夏に向けての活躍を一層期待したい。
優勝した専大松戸は東京2位の日大三と、準優勝の千葉敬愛は神奈川1位の東海大相模と対戦することが決まった。戦国千葉の決勝の舞台にたった両校の活躍に目が離せない。
(取材・写真=編集部)
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