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説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『アプリを起動したら「写真」や「カメラ」へのアクセスを求められました!?』という質問に答えます。

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アプリを初めて起動するとき、「<アプリ名>が○○○へのアクセスを求めています」というダイアログが現れることがあります。選択肢は「許可しない」と「OK」の2つで、「OK」をタップしないことにはアプリの機能が制限されてしまいます。

「アクセスを求めています」が意味するところは、そのアプリがiOSの管理するハードウェアまたはストレージ領域を利用することを許可するかどうかです。たとえば、カメラロールに保存された画像を加工するアプリの場合、「<アプリ名>が写真へのアクセスを求めています」というダイアログが現れるはずです。ダイアログの「写真」の部分は、音声入力を必要とするアプリでは「マイク」に、内蔵カメラを使うアプリでは「カメラ」に置き換えられます。

この仕様は、iPhone(iOS)のセキュリティ/プライバシー重視の現れと見ることもできます。アプリに機能/装置へのアクセス許可を与えると、それがカメラの場合は静止画/動画が、写真の場合はカメラロールに保存された画像が、マイクの場合は音声が、アプリによって自由に扱われることとなります。

ダイアログの選択肢は「許可しない」と「OK」の2つで、許可(OK)しないことには機能が大幅に制限されますから、儀式的な意味合い程度に理解すべきかもしれません。とはいえ、許可を求める項目は流出すればプライバシーに重大な影響を与えかねないため、ユーザの許可なしには利用させないという判断は妥当なものです。

なお、機能/装置へのアクセス許可は、『設定』→「プライバシー」画面で変更できます。いちどは下した許可を取り消したい、不許可を許可に変更したいという場合には、この画面から該当機能のページを開き、アプリごとのスイッチを変更します。

(海上忍)