―――日本サッカーの成長はどう見ているか。

 かなり前から日本サッカーは改善された。ここ数年の話ではない。欧州のビッグクラブでプレーする選手もいる。日本の関係者の努力の賜物だろう。そして今回は日本のチームと対戦する。監督としては自分たちのプレーがしっかりとできて、相手が悪いことを祈るよ(笑)。夢のようなことは起きないだろうけどね。

―――セルヒオ・ラモスは試合への準備できていると言っていたが。

 我々の主将だ。コンディションは上がっていて、今日は練習にも参加した。力は必要だし、ピッチにいると思うよ。問題なく参加できることを祈っている。

―――監督就任から約1年。毎試合学んでいると話しているが、これまでに学んだこと。

 いろいろなことがあった。レアル・マドリードのトップチームに来てから、まだ期間が経っていない。試合を重ねることで改善できる。自分が指揮した試合で学ぶことが多い。もちろん選手は見ている。より選手を観察することで得ることもある。試合ごとによくなっているよ。

―――日本での練習はどうか。1週間という時間は足りないなどの考えがあると思う。

 当然、この大会に出場するつもりで準備してきた。この1週間は必要だった。正直に言えば毎日ホテルで暮らすのは退屈だね。でも我々はプロフェッショナルで、その生活の一部。ここでは自分たちの仕事をしたい。本当は選手たちも他のことをしたいと思う。だが、今回は1週間のキャンプのような形で進め、2試合をするということ。

―――ローテーション含め、スタメンについて。

 明日になればわかるよ。全選手が準備できているし、それが監督にとって一番大事なことだ。

―――鹿島を研究したと思うが気になる選手は?

 いつも同じことを聞かれるね(笑)。我々は個々ではなくチームとして相手を見る。対戦相手の映像はたくさん見た。非常に秩序があって、たくさん走る印象がある。明日も同じような展開になるだろう。とにかく決勝に勝ちたいと思って臨むわけなので、自分たちのベストを見せたい。

―――2014年はこの大会で勝利したが、その後のリーグ戦やチャンピオンズリーグでは敗れた。以前の経験から学んだことは?

 そういった過去は選手たちも知っている。人生は何度も同じことが起きるわけではない。過去の経験から学ぶこともある。ポジティブなこともあるし、ネガティブなこともある。まずは目の前の試合に集中し、試合後には1週間のバケーションもある。そこからまたリセットして、2017年をスタートさせたい。