Lightroomで写真改善! ビフォーアフター - 日陰の美女を自然に明るく直す
街中にたたずむ美女……。日陰にいた彼女にライトが当たっていたらよかったのだが、撮影後にLightroomで現像処理を行うことにした。しかし、女性に露出を合わせると全体が明るくなりすぎて、街の雰囲気が薄れてしまう。女性だけを明るく補正するにはどうしたらよいのだろうか?
○通常の補正をしただけでは……
まずは「露光量」で明るくしつつ、壁などのディテールが白飛びしないよう「ハイライト」を目いっぱい抑えた。これで日陰に沈んでいた手前の女性は目立つようになったが、全体の雰囲気がイマイチである。
○円形フィルターで違和感なく部分補正
そこで、Lightroomに用意されている部分補正用フィルターを活用することに。「円形フィルター」は、選択範囲 (マスクと呼ぶ) の内側ないし外側に調整をかけられる。
マスクの範囲は、中心としたい部分をクリックしてから、カーソルをドラッグして指定する。デフォルトではマスクの外側に効果を与え、「マスクの反転」にチェックを入れると内側に効果を与えられる。マスクは複数配置でき、「ブラシ」で効果の及ぶ範囲を変更することもできる。
今回は、「円形フィルター」を使って、全体の雰囲気を損なわないよう、日陰の部分を調整してみた。その結果、女性のまわりに、フィルムプリントで言うところの「覆い焼き」のような効果が加わり、潤いのある写真に仕上がった。
(高嶋一成)