イタリア南部にあるカプリ島。

世界的にも有名なこのリゾートには、一生に一度は訪れたいと言われる世界の絶景スポット「青の洞窟」があります。

青の洞窟へは、カプリ島のマリーナグランデ港にあるモーターボート乗り場から、高速船で向かいます。

実は有名な青の洞窟は、気まぐれな場所で、天候が悪い場合は洞窟の中に入る事ができません。

洞窟に入れる確率が高くなるシーズンは5〜8月で、さらにその中でも晴れた日の午前中がベストと言われています。

青の洞窟の入り口に着くと、さらに小船に乗り換えて待機します。

入り口付近には洞窟に入るための、船の行列ができています。

この待ち時間、驚く事に順番が来るまで長い場合は2時間待ち、という場合もあるほど。

特に南イタリアの夏の日差しはとても強いので帽子やサングラスなどの日焼け対策は、十分に行う必要があります。

また長い間、小さな船で待機するため、場合によっては酔い止めもあると便利かもしれません。

青の洞窟の入り口は高さがわずか1mくらいしかなく、入る時は小船で仰向けになって身を小さくかがめて合図とともに入場します。

コバルトブルーの洞窟の中は、海と太陽の光が創りだす幻想的な世界。

まるで洞窟全体がライトアップされているかのようにとても神秘的です。

洞窟の中が青く見えるのは、小さな入口から外の光が差し込み、石灰質の白い海底に反射しているから、と言われています。

自然が生み出した奇跡の空間は、ため息がでるほどの美しさ。

感動に浸っているのもつかの間、洞窟にいられるのは長くて5分くらいです。

小船はグルっと洞窟内を一周しながら、静かに洞窟の外に出て行きます。

そう簡単には出会えないこの絶景を一目見ようと、世界中から多くの観光客が訪れるのも納得できます。

もちろんカプリ島そのものも、建物や街並みなど、世界的に有名なリゾートの名に恥じない、全てが洗練されていてとても美しい島。

カプリ島は、レモンが特産物でもあるので、「レモン島」と呼ばれています。

イタリアのお土産では、リモンチェッロという蒸留酒が人気ですが、カプリ島内のお店には、レモンの香水、レモンのチョコレートなどカプリ島ならではのお土産がたくさんあります。

さらに青の洞窟の出発点となったマリーナグランデから「フニコラーレ」というケーブルカーに乗った到着点にある「ウンベルト1世広場」からは、地中海を望む風景を見ることができます。

カプリ地区の中心広場、ウンベルト1世広場にはたくさんのバールと呼ばれているカフェがあります。

夏は多くのお店がオープンテラスを設けているので、イタリアのカプチーノや冷たいドリンクを飲むことができます。

濃いエスプレッソを注文して、イタリア本場のバールを体験してみるのもよいかもしれません。

カプリ島はとても美しいリゾート地。この夏は思い切ってカプリ島で過ごしてみてはいかがでしょうか。

青の洞窟に入ることができたのなら、その素晴らしい青は、きっと人生の思い出の1つとして心に深く刻み込まれることでしょう。

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