インターネットといえばこれまでは地上施設や携帯の基地局から提供されるものでしたが、いまは「空中インターネット」の提供に関する研究が進んでいます。そしてFacebookは今回、空中インターネットを提供するソーラー駆動のドローン「Aquila」の初飛行に成功しました。
 


 
Aquilaは遠隔地の村やコミュニティにインターネットを供給する目的で開発されました。このドローンはボーイング 737よりも大きい非常に巨大な主翼を持ち、また同時に軽量にできています。主翼の上にはソーラーパネルが敷き詰められており、これにより最大90日間の無人航行が可能となっています。
 
そしてAquilaは高度6万フィート〜9万フィート(約1万8000m〜2万7000m)を時速約130kmでゆっくりと飛行しながら、地上約100kmの範囲にインターネットを提供する計画です。
 

 
私達にとってインターネットへのアクセスは当たり前なものですが、例えばインドネシアの小さな島々ではまだインターネットが普及していない地域が多くあります。そのような地域では固定インフラを設置するのは難しく、このような「空中からのインターネット」提供技術が役に立つはずです。


また空中からのインターネット提供に取り組んでいるのはFacebookだけでなく、例えばGoogleも気球による遠隔地へのインターネット提供プロジェクト「Project Loon」を計画しています。
 
インターネットへの接続人口の増加は、オンラインで活動しているFacebookやGoogleにさらなる利益をもたらすことが期待されます。地上全ての人にインターネットが行き渡る日も、もう遠くはありません。
 
Image Credit: Facebook
■Facebook’s Aquila drone has a successful first full-scale flight
http://www.slashgear.com/facebooks-aquila-drone-has-a-successful-first-full-scale-flight-21449198/?utm_source=rss&utm_medium=rss