京都の中でも屈指の人気観光スポット嵐山。

嵐電(らんでん)の名称で親しまれている京都の京福電気鉄道・嵐山駅に「友禅」を用いた魅惑の林「キモノ・フォレスト」があるのはご存知でしょうか。

嵐電嵐山駅は、2013年7月13日に「嵐山駅はんなり・ほっこりスクエア」の愛称でリニューアルしました。

「キモノ・フォレスト」とは、京友禅の生地をアクリルで包み、高さ約2メートルのポールにしたものを駅構内や線路脇のいたる所に設置し、京友禅の林に見立てたもの。

初めて嵐電で嵐山駅に来た観光客は、この魅惑のキモノ・フォレストの存在に驚かされることでしょう。

駅空間の中に、柔らかで、かつはんなりとした美しい光に包まれた友禅の林を手がけたのは、ニューヨーク、ロンドン、上海など海外でも活躍し、伊勢丹新宿店のリモデルなどを手がけたインテリアデザイナーの森田恭通氏。

「キモノ・フォレスト」で使用されている京友禅は、大正時代から続く老舗「亀田富染工場」のものです。

「亀田富染工場」は、職人が熟練の技で染め上げた「京友禅とアロハシャツ」を掛け合わせたPagong(パゴン)というブランド名で、現代の日本文化を美しく時にはアクティブに伝えている会社です。

日本に伝わる美しい文化を伝えている亀田富染工場の京友禅の柄は、全て森田恭通さんが厳選したもので、その柄は32種類あるとのこと。

絵柄に秘められた想いは、古典柄から大胆でモダンな柄まで様々。

凛として見つめる、特別な空間が嵐山にあります。

幻想的な着物の林を抜けると、友禅のポールに囲まれた小さな池「龍の愛宕池」があります。

天龍寺にちなんだ龍の玉を配した「龍の愛宕池」の、こんこんと湧き出る愛宕の水に手をひたすと、心に安らぎが訪れ幸せへと導かれるといわれています。

昼も華やかな友禅が織りなす景色を楽しむことができるのですが、夜にもぜひ来ていただきたい注目スポットになっています。

夜になると京友禅のポールにLEDが仕込まれていて、夜には嵐山駅全体をライトアップし、一気に幻想的な光の林へと変貌します。

リニューアルに伴い改札口を廃止し、駅の敷地全体が自由に出入りできる広場として開放された嵐山駅ホーム内の様々な店舗は、電車に乗らなくても利用できるようになりました。

キモノ・フォレストから最も近い位置にあるタリーズコーヒー嵐電嵐山駅店では、キモノ・フォレストを見ながらコーヒーを飲むことができます。

キモノ・フォレストを眺めたり、ゆったりと出入りする電車を見ながら外のベンチでゆっくりと寛ぎコーヒーを飲むのもオススメです。

昼も夜も楽しむことができる、京都の中でも人気観光スポット嵐電嵐山駅の「嵐山駅はんなり・ほっこりスクエア」。

京都を訪れることがありましたら、魅惑のキモノ・フォレストの林を歩いてみてその魅力を体験してみてはいかがでしょうか?

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