太陽を公転する天体には我らが地球のような惑星だけでなく、冥王星などが含まれる「準惑星」というグループがあります。そしてカナダ・フランス・ハワイ望遠鏡による観測の結果、あらたに非常に大きな公転軌道で太陽を周る準惑星「2015 RR245」という天体が発見されました。。
 
この2015 RR245は、海王星の外側をドーナッツのように取り囲む天体の集まり「エッジワース・カイパーベルト」より発見されました。天体の発見自体は今年の2月に、冥王星の外側を観測/調査する太陽系圏外観測の中で行われたものです。
 
2015 RR245の大きさは現時点ではわかっていません。しかし、その横幅は約700kmほどではないかと推測されています。そしてこの推測が正しければ、2015 RR245はエッジワース・カイパーベルトで18番目に大きな天体となるはずです。さらにこの天体について、ビクトリア大学のMichele Bannister氏は「2015 RR245は小さくて輝いているかもしれないし、大きくてくらい天体かもしれない」として、さらなる調査を予定しています。
 
この2015 RR245は700年という非常に長い公転周期を持っています。これは冥王星の公転周期(約247年)よりもずっと大きなものです。同準惑星が太陽に一番近づくポイントは34天文単位(太陽から地球までの距離)。そして、一番離れると120天文単位まで遠ざかります。なお、次に2015 RR245が太陽に一番近づくのは2096年になるそうです。
 
Image Credit: Alex Parker OSSOS team
■Found: new dwarf planet on an incredibly wide orbit around the Sun
http://www.theverge.com/2016/7/11/12150596/new-dwarf-planet-discovered-kuiper-belt-orbit-700-years?utm_source=rss&utm_medium=rss