マイホーム購入を失敗しないために…注意すべき“トラップ”とは⁉
「結局、住宅を買う時期というのは、増税前とか低金利といったことでなく、自分たちの買いたい物件があるかどうかです。それと子どもの年齢ですよね。子どもが中学生になると、住宅はぐんと買いづらくなります。教育費もかかるし、引っ越しもしづらい。
家というのは、年収の５〜６倍ぐらいの予算が目安ですが、子どもが小学校５〜６年生になってくると６倍でもきつくなってきますので、現役時代を長くとれるように買うことが重要なんですね。
昔のように頭金２割にこだわっていると、買う時期がどんどん遅くなってしまう。遅くなると返済がきつくなるし、繰り上げ返済のチャンスも失ってしまうので、頭金１割貯まったら、まずは物件探しですよね。
その物件探しは、増税前という意識をはずして考えたほうが冷静な判断ができるでしょう。
本来、家を買うというのは、よい家を買うのが目的であって、消費税を安くすることが目的ではなりません。
消費税に振り回されて、ヘンテコな物件を買った人は後悔してもしきれないでしょう。みなさんは、くれぐれも気をつけてくださいね」
『サヨナラ、お金の不安』（畠中雅子著 主婦の友社刊 1200円＋税）より
畠中雅子／ファイナンシャルプランナー
社会人の娘、大学生、高校生の息子の母。実体験に基づく的確なアドバイスに定評があり、多数のメディアで幅広く活躍している。『Como特別編集 子育て中でも貯金ゼロでも1000万円貯める10のルール』（主婦の友社）、『どっちがお得？定年後のお金』（高橋書店）など著書多数。
取材・文／池田純子
