2015年に日本を訪れた中国人旅行客は約499万人で過去最高を記録し、16年も訪日する中国人旅行客は増加の一途を辿っている。もはや中国における反日感情はすっかり薄れたかのように見える。(イメージ写真提供:123RF)

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 2015年に日本を訪れた中国人旅行客は約499万人で過去最高を記録し、16年も訪日する中国人旅行客は増加の一途を辿っている。もはや中国における反日感情はすっかり薄れたかのように見える。

 中国人旅行客は日本で質の良い日本製品を大量に買い求めていることは広く知られるようになったが、日系車の販売が好調であるように中国国内でも日本製品は広く支持されるようになっている。中国人消費者はなぜ日本製品を買い求めるようになったのだろうか。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、中国人旅行客が日本製品を購入する理由について考察し、「その理由は非常にシンプル」だと主張。それは「日本製品は細部までしっかりと作りこまれていて、使い手の立場になってよく考えられているため」と指摘している。

 記事は、中国自動車市場で販売が好調な日系車を取り上げたうえで、「日本製品は細部までしっかりと作りこまれていること」、「使い手の立場になってよく考えられていること」の例を挙げている。

 例えば、大気汚染が深刻化する中国では、人びとの健康意識が高まっていることを指摘し、日系車の一部車種は「車内の空気を清浄できる機能」が搭載されていることを紹介、日々汚染された空気を吸い込まざるを得ない人びとに対し、車内では「きれいな空気」を吸い込めるよう配慮した機能があることを紹介した。

 これはあくまでも「日本製品は細部までしっかりと作りこまれていること」、「使い手の立場になってよく考えられていること」を説明するための一例であろうが、つまり消費者が「あったら良いな」と思っている機能を、消費者の期待を上回る水準で提供できているのが日本製品の人気の理由ということなのだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)