リオ五輪OAの本命と目される塩谷。「正式な打診はないが、出られれば日本のために戦う」
1-1のドローに終わったJ1・15節の神戸戦、広島で注目を浴びたのは代表帰りの浅野拓磨とともに、リオ五輪のオーバーエイジ(OA)の本命と目される塩谷司だった。
本人は報道陣に囲まれた試合後、次のように想いを語った。
「気持ちは何度も言っていますが、正式な打診がありましたら、行きたいとは思っています。でもまだそういう話をいただいていないので、もし話があればというところで、行きたいという気持ちです。それはチームにも言っています」
2014年10月のキリンカップ・ジャマイカ戦でA代表デビューを飾り、2試合のキャップ数を持つ塩谷だが、アンダー世代を含め日の丸とはなかなか縁がなかった。だらこそ、日本のために戦いと話す。
「予選を戦ってないという気持ちはありますが、出るのであれば日本のために戦いたいです。自分のできることをチームのためにやりたいです」
リオ五輪を前にU-23日本代表では、岩波拓也、奈良竜樹、室屋成、山中亮輔、亀川諒史と、守備陣に負傷者が相次いでいる。すでに復帰を果たした選手もいるが、OAでCB、SBを強化する必要に迫られている。その点、両ポジションをこなせる塩谷は打って付けの人物と言えるだろう。18人と登録人数が限られている点でも、複数のポジションをこなせる能力は魅力的だ。
さらに塩谷は外国人選手に負けない強さと速さも持ち合わせている。
神戸戦ではレアンドロ、ペドロ・ジュニオールという強力2トップと対峙し、臆することなく真っ向勝負を挑んだ。P・ジュニオールにスピードで置き去りにされそうになれば必死に食らい付き、レアンドロの迫力のある突破は身体を張って阻んだ。
このふたりとの対戦は「楽しかった」と振り返る。
「ブラジル人ふたりは能力が高いですし、やっていて面白かったです。切磋琢磨しながら自分の力を上げていければと思いました」
上昇志向の塊という点でも非常に頼りになる。
さらにクロスからP・ジュニオールにゴールを奪われた場面では反省を欠かさない。失点シーンでは、レアンドロのケアに行ったところで青山と重なってしまい、フリーになったP・ジュニオールにネットを揺らされた。
「しっかりポジションを取れていれば守れるところでした。クロスを上げられた時に誰が誰についていれば良いと確認できていたら防げていたと思います」
強力な助っ人に負けず、冷静な守備を心掛ける――。現時点では「正式な話は来ていないので、自分から言えることはなにもない」と念を押すが、ブラジルの地で世界を相手に戦う姿には期待せずにいられない。
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
本人は報道陣に囲まれた試合後、次のように想いを語った。
「気持ちは何度も言っていますが、正式な打診がありましたら、行きたいとは思っています。でもまだそういう話をいただいていないので、もし話があればというところで、行きたいという気持ちです。それはチームにも言っています」
2014年10月のキリンカップ・ジャマイカ戦でA代表デビューを飾り、2試合のキャップ数を持つ塩谷だが、アンダー世代を含め日の丸とはなかなか縁がなかった。だらこそ、日本のために戦いと話す。
「予選を戦ってないという気持ちはありますが、出るのであれば日本のために戦いたいです。自分のできることをチームのためにやりたいです」
リオ五輪を前にU-23日本代表では、岩波拓也、奈良竜樹、室屋成、山中亮輔、亀川諒史と、守備陣に負傷者が相次いでいる。すでに復帰を果たした選手もいるが、OAでCB、SBを強化する必要に迫られている。その点、両ポジションをこなせる塩谷は打って付けの人物と言えるだろう。18人と登録人数が限られている点でも、複数のポジションをこなせる能力は魅力的だ。
さらに塩谷は外国人選手に負けない強さと速さも持ち合わせている。
神戸戦ではレアンドロ、ペドロ・ジュニオールという強力2トップと対峙し、臆することなく真っ向勝負を挑んだ。P・ジュニオールにスピードで置き去りにされそうになれば必死に食らい付き、レアンドロの迫力のある突破は身体を張って阻んだ。
このふたりとの対戦は「楽しかった」と振り返る。
「ブラジル人ふたりは能力が高いですし、やっていて面白かったです。切磋琢磨しながら自分の力を上げていければと思いました」
上昇志向の塊という点でも非常に頼りになる。
さらにクロスからP・ジュニオールにゴールを奪われた場面では反省を欠かさない。失点シーンでは、レアンドロのケアに行ったところで青山と重なってしまい、フリーになったP・ジュニオールにネットを揺らされた。
「しっかりポジションを取れていれば守れるところでした。クロスを上げられた時に誰が誰についていれば良いと確認できていたら防げていたと思います」
強力な助っ人に負けず、冷静な守備を心掛ける――。現時点では「正式な話は来ていないので、自分から言えることはなにもない」と念を押すが、ブラジルの地で世界を相手に戦う姿には期待せずにいられない。
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)