2030年代にはNASAによる火星の有人探査が予定されていますが、それと同じくらい楽しみな話が飛び込んできました。ロッキード・マーチンは18日、2028年に火星を周回する軌道上に宇宙基地を建設する計画があることを明かしたのです!
 
火星は地球からの距離が近いことから、惑星探査の目標としてNASAやスペースX社、それに中国などが宇宙開発の目標としています。さらにスペースXは火星の有人探査を2025年までに行ないたいと表明しており、火星探査競争は激化しています。
 



 
ただ火星への直接の着陸を目指す他の火星探査計画とは違い、ロッキード・マーチンは火星上空の軌道上にISS(国際宇宙ステーション)のような宇宙船を浮かびあげるというのです。この宇宙船は「Mars Base Camp」と呼ばれ、2028年に打ち上げを行う予定となっています。
 
Mars Base Campはソーラーパネルを備え、太陽光による発電ができます。また独自の推進システムも搭載し、自力で移動することも可能です。さらに火星上空の軌道に宇宙船を打ち上げることは、今後の火星探査をより円滑に行なうために役立つことが期待されています。
 


 
ただし、ロッキード・マーチンの宇宙船の製造や打ち上げにはNASAの協力が不可欠となります。現在同社はスペースXと共にISSへの物資輸送に関する任務を契約していますが、今後は火星探査に関してもスペースXと技術を競い合うことになりそうです。
 
Image Credit: Lockheed Martin
■Lockheed Martin Joins the Race to Mars by Creating a ‘Space Base’ To Orbit around the Red Planet
http://www.natureworldnews.com/articles/22589/20160519/lockheed-martin-joins-the-race-to-mars-by-creating-a-space-base-to-orbit-around-the-red-planet.htm?utm_source=rss&utm_medium=rss
■Lockheed Martian? Deep space habitat spacecraft envisioned to orbit Mars in 12 years
https://www.rt.com/usa/343500-lockheed-spacecraft-orbit-mars-2028/?utm_source=rss&utm_medium=rss