社内の女性社員に対する振る舞いとして「バカ」と感じる行為ランキング

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仕事メールに顔文字、会議中のケータイ、ご馳走してもお礼なし。この中で最もバカにされるのはどれ?上司や部下など社内の人、お客様や協業パートナーなど社外の人。それぞれの相手からバカにされる振る舞いがわかった!

女性社員に対する振る舞いでは、男女の意識の微妙なズレが浮き彫りになった。安倍政権は女性の活用を推進しているし、企業側も「もっと経営に女性の力を生かしていかねばならない」と言っている。しかし頭では理解できていても、行動がついていかないというのが多くの男性の実態のようである。

アンケート結果を男女別に見てみると、女性がされたくないことの1位は「『女性はこう』と決めつけ」られること。たとえば「女性は感情的だ」「女性は論理的思考が苦手だ」「女性はおしゃべりだ」「女性は決断力に乏しい」などなど。女性というだけでそういう目で見られるとすれば、たまったものではない。男性は自分のなかの偏見や固定観念をいったん脇に置き、個々人を見て判断するようであってほしい。

「恋人、家族などプライベートを詮索する」ことについては、男性は2番目に高いスコアだが女性は3番目。男性が思うほど、女性は私的な質問をイヤだと思っていないということだ。

これは男女雇用機会均等法をはじめとした法改正も影響しているだろう。ここ10年ほどでセクハラに対する指導も厳しくなった。男性から女性に対するコミュニケーションが、腫れものに触るような遠慮がちなものになってきている。そのせいで距離ができてしまい、放っておかれる寂しさを感じている女性も少なくないはずだ。

「もう一歩踏み込んで関係をつくってほしい」「もっと自分を見てほしい」と思っている人もいるだろう。「ストレートに年齢を聞く」という行為がランキングの最下位であることもそれを裏付けている。

だからといって、いままでプライベートの話をほとんどしてこなかったのに、急に「明日の休みは彼氏とどこか行くの?」などと聞くのは地雷を踏む危険がある。まずは男性のほうが自分の家族の話などをして、自己開示をしていくといいだろう。それも自慢話ではなく、過去のちょっとした失敗や恥ずかしい話がいい。そうすることによって、やがて女性のほうから「このあいだの日曜日は、こんなところに行ってきたんですよ」という話が出やすくなる。

3位は「『出世してこそ幸せ』など男性的な価値観を押しつける」。これは男女別で見ると、男性は1位だが、女性はワースト3にも入っていない。しかし相手が誰であっても、価値観を押しつけると嫌われるのはいうまでもない。繰り返すが、出世してこそ幸せと思っている人はいまや男性でも少なくなりつつある。お金よりもやりがいを重視する人も多い。相手が自分と同じ価値観を持っているとは限らないと肝に銘じよう。

仕事で好かれるマナーの大原則
1.その「女性らしさ」は思い込み!
2.自分の価値観を押しつけない
3.配慮しすぎは逆効果

【調査概要】楽天リサーチの協力を得て実施。対象:組織で働く1000人(20〜50代、男女比1:1) 期間:2014年3月3〜5日 【集計方法】回答を次のようにポイント化して集計(救いようがないバカ:4、かなりバカ:3、ちょいバカ:2、気にならない:1)

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FeelWorks代表・青山学院大学兼任講師 前川孝雄
1966年生まれ。リクルートで「リクナビ」等の編集長を経て起業。企業の人材育成を手がける。独自開発した「上司力研修」は延べ100社超で導入。

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(FeelWorks代表・青山学院大学兼任講師 前川孝雄 構成=長山清子)