上司に対する振る舞いとして「バカ」と感じる行為ランキング

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仕事メールに顔文字、会議中のケータイ、ご馳走してもお礼なし。この中で最もバカにされるのはどれ?上司や部下など社内の人、お客様や協業パートナーなど社外の人。それぞれの相手からバカにされる振る舞いがわかった!

上司に対するマナー違反の行為に関しておもしろいのは、とらえ方に男女差があることだ。

1位の「ご馳走になってもお礼を言わない」という行為は、女性のほうが許せないと感じる人が多い。その理由はおそらく2つある。1つは女性のほうが人間関係の機微に敏感な傾向があること。もう1つは女性上司でも「おごり慣れ」をしていないということだ。

男性にとっては、上司が部下におごる、少し多めに出すといったことは当たり前。自分も若いときは上司や先輩にご馳走になってきたからだ。しかし女性は役職についている人自体がまだ少ないため、おごられる場合が多い。また友達同士の食事では、割り勘が原則である。

つまり女性にとって誰かにおごるというのは特別なことだからこそ、「お礼の言葉」を期待するのだろう。女性上司におごってもらったときは、「ご馳走さまでした」の一言を。逆に女性上司は、部下がお礼を言わないからといって、気にしすぎないようにしたい。

8位の「社外の相手と、上司より先に名刺交換をする」という行為についても、女性のほうが「これはダメ」と思っている。これはある女性上司から聞いた実話だが、彼女は童顔ということもあって、初対面の相手はたいてい、同席している男性部下のほうに先に名刺を渡すという。ただ、それが当然であるかのように考えて男性部下のほうも先に名刺を差し出したときは呆れたそうだ。

もちろん男性でも、「部下がオレより先に名刺交換をした」といって怒る人は多い。男性にとって組織内でのポジションは自分の尊厳と密接に関わる問題である。それを汚すような行為は、厳に慎まなければならない。よく言われるように、組織人としては「男の嫉妬のほうが恐ろしい」のである。

同じ理由で、6位の「直属上司を飛ばしてホウレンソウ」も、慎重にすべきだ。直属の上司がどんなに物わかりの悪い人物だとしても、さらに上の役員などに「直訴」をすることは、確実に直属の上司のメンツをつぶす。「部下の信頼を得られない上司」という烙印を押されたも同然だからである。直属の上司を飛ばすのであれば社内で戦う覚悟を持つこと。役員などに物申すときは、直属上司の顔を立て、しっかり巻き込む賢さを持ちたい。このあたりの人情の機微に通じているかどうかで、この先の会社員人生はバラ色にも灰色にもなるだろう。

2位には「打ち合わせや会議の時間に遅れる」がランクイン。社外の人との約束は守っても、社内の約束を軽視する人は多い。だが忙しいのは皆同じ。定刻に集合するようにしたい。

▼上司に好かれるマナーの大原則
1.男性上司には「メンツ」を考える
2.女性上司には「ご馳走さま」の一言を
3.遅刻、敬語間違いは永遠の地雷

【調査概要】楽天リサーチの協力を得て実施。対象:組織で働く300人(20〜50代、男女比1:1) 期間:2014年3月3〜5日 【集計方法】回答を次のようにポイント化して集計(救いようがないバカ:4、かなりバカ:3、ちょいバカ:2、気にならない:1)

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FeelWorks代表・青山学院大学兼任講師 前川孝雄
1966年生まれ。リクルートで「リクナビ」等の編集長を経て起業。企業の人材育成を手がける。独自開発した「上司力研修」は延べ100社超で導入。

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(FeelWorks代表・青山学院大学兼任講師 前川孝雄 構成=長山清子)