いま行くべきは黒部ダム！日本唯一のトロバス、一番近い大町温泉郷 【後編】
黒部ダムで紅葉と虹の競演をこの目で楽しんできた体験の続き。
後編では、「黒部ダムへ一番近い、アクセス方法と温泉」を中心にまとめます。
＊前編はこちらです
いま行くべきは黒部ダム！期間限定の紅葉と虹の競演！ 【前編】
黒部ダムへ向かうには、富山県と長野県のどちらからもアクセス可能。
しかし、一番ラクなのが、長野県側から「関電トンネルトロリーバス」を利用して向かう方法です。
（立山黒部アルペンルート全体の詳細は割愛しますが、交通案内を是非とも参考に！）
先ずは、黒部ダム観光出発点である、関電トンネルトロリーバス「扇沢駅」へ。
私は黒部ダム観光のみを目的としていたので、扇沢駅〜黒部ダム駅の往復きっぷを購入。
タイミング良く「観光放水と紅葉を観に行こう割引（2015年10月1日から10月15日まで）」を実施していたので、現場にて20％オフできっぷを購入できてラッキー！
30分おきに発車しているトロリーバス。
9時発に乗車する予定で、8時50分頃に扇沢駅のきっぷ売場に到着したならば......既に満席とのこと。
発車時刻ギリギリだと乗れないこともあるみたい。しかも、大行列！！！
噂には聞いていましたが大人気ですね！（しかたなく次の9時30分発に予定変更。）
それもそのはず、紅葉時期ということもあって、扇沢駅の有料駐車場でさえも9時前でほぼ満車状態。
立山黒部アルペンルートは自然保護のため、マイカーや観光バスは立ち入れないので、この扇沢駅の駐車場に停めておきます。
扇沢駅のお土産売場をチェックしたりすればあっとう間に待ち時間が経過。
扇沢駅周辺の紅葉を眺めているだけでも、これから向かう黒部ダムの紅葉に期待が高まります。
いざ、トロリーバス（通称：トロバス）へ乗車！
トロバスの最大の特徴は、ガソリンではなく電気を動力として走る、環境に優しいクリーンな乗り物。
名称はバスなのに、実は鉄道の一種として区分されているとか！
このポールによって架線から得る電力でモーターを回しているそう。
充電式の電気自動車より、架線設置さえあればいつでも走れるトロバスの方が効率的といえます。
長野県大町市の扇沢駅から富山県立山町の黒部ダム駅までの乗車時間は約16分ほど。
後立山連峰赤沢岳の直下の関電トンネル走行中、トロバス車内では映像が流れ、黒部ダムや苦闘の末に突破した破砕帯のエピソードなどが紹介されるので、その後の黒部ダム観光がさらに興味深くなりますよ！
ちなみに、黒部ダム駅〜扇沢駅までの復路はお昼前に設定したので、帰りは比較的スムーズな流れ。
午後には別のエリアへ移動する予定があった私は、黒部ダム自体の滞在時間は2時間程度。
観光時間としては比較的短いけれど、それでも「来てみて良かった！」と思える感動がたくさんありました。
立山黒部アルペンルート全体を観光する場合、この後もケーブルカーやロープウェイなどの乗り物を乗り継ぐので、もっと素晴らしい経験ができるはずです。
晴天の黒部ダムで午前中に虹を見たり、立山黒部アルペンルートを一日中大満喫するためにも、やはり扇沢駅近隣に前泊しておくのがベター。（仮に新宿駅始発5時台の電車で乗り継いで向かうとしても、扇沢駅に着くのは11時過ぎころになってしまうので...汗）
なかでも、オススメなのが黒部ダムに一番近い温泉地である「大町温泉郷」に前泊するパターン。
大町温泉郷から扇沢駅へは車で約20分ほどの距離なので、扇沢駅から黒部ダムへ向かうにもとてもスムーズで、早朝より路線バスも運行しています。
今回、この大町温泉郷にある「星野リゾート 界 アルプス」に星野リゾートより宿泊のみをご招待頂いていたこともあって、一晩ゆっくり宿泊滞在してから黒部ダム観光へと向かうことが出来ました。
旅館滞在の醍醐味である温泉では、果実湯が用意されていたり...
さらには、お酒まで！！しかも飲み放題ー！
（ノンアルコールのかりん水もあるのでご安心を。）
温泉に浸っている時、たまたま30代くらいの女子旅グループの一般客と一緒でしたが、この果実湯とお酒や施設のサービスが好きで何度も宿泊をリピートしているようでした。
確かに、このような非日常のおもてなしがあると気分もアガリますよねぇ。
信州の田舎を彷彿とさせる、かまどや囲炉裏（いろり）のある土間空間も風情があります。
早朝6時頃には、このかまどでご飯を炊きはじめるので......いつもよりも早起きもワクワク！
炊きたてのツヤツヤご飯は朝食に。
普段おかわりのしない私も、この炊きたてご飯はおかわりしちゃうくらい美味しかった！！
朝食を7時にスタートし、身支度を調え、旅館をチェックアウトしたのは8時半。その後の流れは、本記事前半へと続きます。
旅館自体のチェックアウトは12時までであるものの、やはり立山黒部アルペンルートへの観光に向かう方が大半なので、他の宿泊客も早朝よりチェックアウトをしている方が多かったです。
大町温泉郷に前泊したことで、黒部ダム観光では紅葉や虹を思う存分満喫出来たことが一番の収穫！
また、「星野リゾート 界 アルプス」では、お餅つき（なんと、毎晩365日開催！）や囲炉裏でのせいろ蒸し野菜や焼き林檎などがすべて無料で振る舞われていたことも嬉しくて！
宿泊翌日の出発時間が早い時は、前日はのんびりと寛ぎたいので、旅館内でさまざまな催しがあるとご家族連れの方々でも安心して楽しめますね。
後から知ったのですが、立山黒部アルペンルートの反対側へ向かう方のために、手荷物や車の回送といったサービス（有料）も行っているとか。
いずれも予約不要で、富山県方向でも旅を続ける方にとっても非常に便利なサービスだと思います。
ぜひこれら情報を活用して、黒部ダムへ旅してみてください！
黒部ダム
黒部ダムオフィシャルサイト
富山県中新川郡 立山町芦峅寺
星野リゾート 界 アルプス
星野リゾート 界 アルプス【公式】
長野県大町市平2884-26
