Net Applicationsから2015年9月のモバイルOSシェアが発表された。9月も引き続きAndroidがシェアを増やし、iOSはシェアを減らした。長期にわたって、Androidは増加傾向、iOSは下落傾向が続いている。なお、AndroidとiOSのシェアの合計は92%を超えており、モバイル向けのオペレーティングシステムとしてきわめて強い影響力を持っている。

バージョン別に見ると、iOSではiPhone、iPadのいずれもシェアを減らしている。Appleは9月9日(米国時間)にiPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPad Pro、iPad mini 4などiOSを搭載した製品の最新モデルを発表。9月末には販売も開始し記録的な売上速度を見せるなど、iOSのシェアが伸びる要因はいくつもあった。しかし結果的にはAndroidのシェアが増え、iOSのシェアは下落している。

要因はいくつか考えられるが、iOSを搭載したデバイスはAndroid搭載デバイスと比べて高価で、購入意欲の高い国や地域の絶対数が少ないことがシェアの差として現れているものと見られる。Android搭載デバイスには廉価なモデルも多く、低価格帯のスマートフォンやタブレットデバイスを求める国々で高い需要がある。

(後藤大地)