Appleの次期スマホ「iPhone 6s」は見た目は変わらずに中身が大きく変更に!?製造元から写真提供があったとして有力メディアが伝える――通信速度は倍の下り最大300Mbpsへ

次期iPhone 6sはLTE-Advancedで下り最大300Mbpsに対応か!?

Apple(アップル)の人気スマートフォン(スマホ)「iPhone」シリーズの次期モデルとして噂されている「iPhone 6s(仮称)」。例年通りなら今年9月に発表および発売され、外見はあまり変わらず……といったあたりは簡単に予想はできます。

これに対し、Appleについての情報を伝えるWebメディア「9to5Mac」が製造を担当するサプライチェーンとつながりのある実績がある情報源からの提供として開発中とされるiPhone 6sの外部金属ケースや内部基板の写真を入手したとして掲載しています。

記事では上記の予想を裏付けるように少なくとも4.7インチサイズの「iPhone 6」の後継機種とされるiPhone 6sについては外観はほぼ同じながら、中身の設計が大きく異なっていると伝えています。

また、9to5Macでは続けて内部写真を観察し、通信用のチップセットがQualcomm製「MDM9635M」であるとし、これがLTE UE Category 6に対応した製品であるこから現在のiPhone 6の倍となる下り最大300Mbpsに対応すると見ています。


現在のiPhone 6やiPhone 6 Plusには1世代前のQualcomm gobi 9x25シリーズが搭載されており、LTE UE Category 4に対応なので下り最大150Mbpsとなっています。

一方、Qualcomm gobi 9x35シリーズであるMDM9635Mはキャリアアグリゲーション(CA)によって下り最大300Mbpsまで対応しています。ただし、下り最大300Mbpsで利用するにはネットワーク側の対応も必要で、少なくとも現時点では日本国内ではNTTドコモau by KDDIの提供する下り最大225Mbpsまでとなっていますが(NTTドコモはdocomo LOUNGEにて下り最大262.5Mbpsの試験サービスも実施中)、NTTドコモは2015年度内に下り最大300Mbpsに高速化予定としていることから各社iPhone 6sに合わせて対応してくる可能性もあります。

また、9x35シリーズでは20nmプロセスによる製造などによってLTEによる消費電力もより低減されており、さらに9to5Macの調査によるとiPhone 6sの基板がiPhone 6よりも幅が狭くなっているとのことで、その分、電池パックを大きくできると予想しており、iPhone 6sにプリインストールされて発売されると見られる今年6月に発表された次期プラットフォーム「iOS 9」で対応する省電力機能と合わせて電池持ちがアピールされるのではないかと見られます。

また、東芝製の19nmプロセスで製造された16GB内蔵ストレージが搭載されていたということで、iPhone 6と同様に最小ストレージモデルは16GBとなりそうです。この他、スペースグレーがある点も同じながら、NFCについてより新しいNXP製「66VP2」に変更されるとしています。

なお、これらは信ぴょう性が高い情報源であるということですが、どちらにしてもあくまで開発段階の写真なので正しかったとしても変更される可能性もあるため、参考までにといったところかと思われます。一方でDigitimesでは部品メーカーが製造を担当するFoxconnやPegatronに納品を開始したと伝えており、仕様自体は決まっているのかもしれません。どちらにせよ、まだ2ヶ月以上ありますが、正式発表が楽しみですね!

記事執筆:memn0ck


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