カープ北別府「ラッスンゴレライ」都市伝説に騙される ブログで「悲しくてたまらん」、後に削除して謝罪
8.6秒は広島に原子爆弾が投下された8月6日に由来する。「ラッスンゴレライ」は投下命令を意味する「落寸号令雷」――。ネットで流れるさまざまなうわさについて、ついに8.6秒バズーカー自らが「事実無根」と否定した。
2人のコンビ名やネタに関する根拠不明のうわさは、これまでも関係者が否定してきた。しかしネット上では都市伝説のように拡散され続け、真に受けてしまった元広島カープのエース北別府学さんがブログで「悲しくてたまらんですわ!」と憤るほどだった。本人が否定したことで、うわさは収束へ向かうのだろうか。
「ネットで騒がれているのはまったくの事実無根」
2人がうわさについて初めて言及、否定したのはネット動画番組「よしログ」(2015年4月21日に録画映像が配信)でのことだ。田中シングルさん(24)は、
「ネットでラッスンゴレライには『本当はこわい意味がある』ってなっていますけど、そんなんまったくない」
と真っ向から否定した。
ネタ合わせが行きづまり、相方はまやねんさん(24)を笑わせようとふざけた際に偶然飛び出たフレーズが「ラッスンゴレライ」だったというのだ。またコンビ名の「8.6秒」は、はまやねんさんの50メートル走のタイムから取ったものだと説明した。
「ネットで騒がれているのはまったくの事実無根。ちゃんと言っとかないと」
として、うわさの拡散に「ネットの力はすごい」とあきれていた。
2人のブレーク以来、コンビ名やネタに関してネットではさまざまな「説」が広められてきた。ネタ冒頭で見せるY字ポーズは広島の平和記念公園にある「原爆の子の像」をモチーフにした、舞台衣装のサングラスはダグラス・マッカーサー、おそろいの赤い服は米兵を意図している、などいずれも根拠がないこじつけばかりだ。
これまでもJ-CASTニュースや複数の夕刊紙は、2人をよく知る事務所関係者らによる、うわさを否定する証言を取り上げてきた。にもかかわらず2人が広島への原爆投下をやゆする意図があるとして、一部のネットユーザーの間では根強く信じられてきた。
元カープの北別府さんも信じてしまった1人だ。ブログでは名指しこそしていないが、「意味のない言葉をリズムに乗せて大変流行っている漫才コンビ」について、
「本当は広島の原爆投下を揶揄していると聞き、何かの間違いであって欲しいと思いました。ただのこじつけかと思いたいけど。悲しくてたまらんですわ!」
と憤慨するほどだった。
「根拠のない事に飛びついてしまったようで反省しております」
その後本人らによる否定を受けてか、北別府さんは上記ブログを削除。
「たまたま、ニュースの画面から広島を揶揄しているコンビがいるという画面を見かけてしまい・・・根拠のない事に飛びついてしまったようで反省しております」
と謝罪した。
ファンの間でも2人がようやく否定したことで「自身が噂は嘘だって言ってくれてうれしいです」「人気者は大変だね」と安心したという声が広がった。
しかし、いまだにツイッターなどネットの一部では疑ってかかる人が存在する。8.6秒バズーカーの2人にはうわさに悩まされる日がもう少し続くかもしれない。