ソニーが1日に発表したビジネス向けノート型パソコン「VAIO typeG」(撮影:東雲吾衣)

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ソニー<6758>は1日、ビジネス向けノート型パソコン「VAIO typeG」を12月2日から順次発売すると発表した。

 持ち運びやすさを重視した同機種は、12.1型液晶搭載のパソコンでは世界最軽量(同社調べ)の約898グラム。ジェット機などに使用されている軽量で剛性に優れたカーボン素材を天面、底面などに採用し、動作時は72センチ、非動作時では90センチからの落下に耐えられるという。

 また、付属のバッテリーパックを用いることにより、約12.5時間の駆動が可能。ACアダプターの厚みも、パソコン本体の厚さに合わせ2.5センチ程度にし、重さも170グラム(電源コード含まず)に抑えることで、ビジネスシーンでの使い勝手のよさを追求した。

 バイオ事業本部の石田佳久本部長は、東京都港区のグランドハイアット東京で開いた記者会見で「法人向けに特化した新しいバイオ。ソニーの技術力が落ちたという話もあるが、これほどよいパソコンはほかにはない」とアピールした。

 法人向け市場はプラス成長の分野と見られており、現在個人向けが中心のバイオは2009年度までに、法人向けビジネスの売り上げで、事業全体の30%程度を目指す。また、セールスやサポートの強化により「バイオだけで(法人向けビジネス)全体の20%程度の顧客はつかまえられると思う」(石田本部長)と自信をのぞかせている。

 不具合が発生したノート型パソコン用充電池問題が生産に与える影響について尋ねられた同本部長は「大きな影響はないと思う」と話すにとどめた。

 「typeG」(発売予定日12月2日)の価格はオープンだが、DVDスーパーマルチドライブを搭載したもので25万円程度を想定している。「法人向けカスタマイズモデル」、「バイオ オーナーメードモデル」(いずれも11月27日受注開始)は税込みで16万4800円から。【了】