7日行われた衆院予算委員会では、ライブドアへの強制捜査の2日後の1月18日に沖縄で死亡が確認された、エイチ・エス証券前副社長の野口英昭さん(享年38)の死因について、細川律夫議員(民主)が「自殺なのか、他殺なのか、よくわからない。もう一度捜査し直すべきではないか」と、警察の捜査方針をただした。警察庁の縄田修刑事局長は「現場の状況、関係者の供述から犯罪に起因するものではない」との死亡原因に対する警察の見解を示した。

 細川氏は、野口さんの死について「司法解剖はしたのか」と確認。沓掛哲男国家公安委員長は「司法解剖はしてないが、行政解剖はした」と答弁。「なぜ行政解剖だったのか」と問うと、「念には念を入れてということ」と答えた。さらに、細川氏が「行政解剖したのは犯罪によるものとの疑いがあったからでは」とただすと、縄田局長は「刑事事件とするのは現場的には考えられない」と答弁を繰り返した。

 細川氏は、行政解剖の結果について尋ねたが、縄田局長は「犯罪に起因したものではないので、プライバシーもあり詳細は言えない」とした。死体検案書の死因の欄に「自殺」と記されず「その他・外因」とされていたことに関しても、縄田局長は「中身については言えない。検案書の項目で自殺かどうか判断するものではない」とした。【了】

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