今、再び脚光を浴びる古典的名著『失敗の本質』。日本軍の組織的敗因を分析した同書は、現代の日本企業の閉塞感の原因も大いに示唆している。当初、無敵を誇った零戦が米軍に攻略されて打ち落とされたように、かつて世界を席巻した日本企業もまたグローバル競争の中で敗北を喫したまま、いまだ浮上できていない。なぜ日本は最初の善戦むなしく、最後には敗れてしまうのか。なぜ、日本から新しいイノベーションは生まれにくいのか。