知っていると得をする?Wordで100ページのサンプル文書を1秒で作る隠しコマンド
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「内容は何でもいいので、適当な文章の入ったサンプル文書を用意して」とか、言われる。しかし、急に言われても困る。以前の文書を使い回すのはアウトだし、他の人の文書を勝手に使うことはもっとアウトだ。
そんなときに重宝するのが、今回紹介するTIPSだ。これを使えば、そんなシチュエーションにも、スマートに対応でき、ビジネスシーンでの株もあがるだろう。
●サンプル文章入力用のコマンド =rand()
Wordの利用中、「フォントを確認したい」とか「段組のレイアウトを見たい」あるいは「文字の中に図が入った状態をチェックしたい」といったことはないだろうか。「Wordの機能を試したいので、とりあえず適当な文章が入力されていればいい」というシチュエーションが、ほぼそれに該当する。
そんなときおすすめしたいのが、今回紹介するTIPSだ。ズバリ、行頭に半角で「=rand()」と入力して改行してみてほしい。あら不思議、サンプルの文章が一瞬で入力される。
入力される文章はWordのバージョンによって異なる。また、Web版のWord Onlineでは、英語のサンプル文章が入力される。ただし、Mac版のWord 2011では入力されないのでご注意を。
![]( https://image.news.livedoor.com/newsimage/9/b/9b3f2b6c7a7d02682bdfb5d332643fa3.jpg)
【画面1】行頭に半角で「=rand()」と入力して[Enter]キーを押す
![]( https://image.news.livedoor.com/newsimage/6/8/6872f18f02dafb4826e8abde7fdb7c9b.jpg)
【画面2】サンプルの文章が自動的に入力される
![]( https://image.news.livedoor.com/newsimage/b/6/b63b5ba03880e63a8205ac8b2aa44d14.jpg)
【画面3】こちらWord 2007のサンプル文章
![]( https://image.news.livedoor.com/newsimage/c/3/c36e525b7a6bdb105d12f1ab33ddd47b.jpg)
【画面4】Web版のWord Onlineでは、英語のサンプル文章が入力される
●なんと、パラメータを指定すれば100ページのサンプル文書も数秒で作成できる
Windows版のWordでは、パラメータも設定できる。設定方法は次のとおりだ(Word Onlineでは設定できない)。
=rand(段落数,1段落の文章数)
たとえば、1段落が5個の文章から構成された10個の段落を作るなら、「=rand(10,5)」と入力すればいい。いろいろ試した結果、100ページのサンプル文書を作るなら、次のように入力すればよいようだ。
=rand(99,33)
パラメータの数値を大きくすれば、もっと巨大な文書も作成できるが、実際に試してみたら、さすがのWordもウンウン苦しそうなので、あまりおすすめはしない。
この機能は、アプリケーション解説本を書いているライターにはけっこう知られた機能なのだが、一般的なビジネスパーソンには、あまり知られておらず、知らない人は全然知らなかったりする。
ビジネス資料や企画書の作成では、demo文書やサンプルのダミー文書が必要になったり、レイアウト見本が必要になったりすることがある。そんなときに、このTIPSを知っていれば、企画や業務に支障のないダミー文書を簡単に用意することができる。
知っていても使えるかどうか、使うかどうかは、その人次第だが、TIPSとは、だいたいそんなものだ。というわけで、面白いと思ったら、ぜひ一度、試して欲しい。
![]( https://image.news.livedoor.com/newsimage/f/b/fbbcd8b1b06a4b4e77c17e8e029da784.jpg)
【画面5】「=rand(10,1)」とパラメータを指定した例。1つの文章からなる10個の段落のサンプル文章が入力された
井上健語(フリーランスライター)