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調査会社の米IDCは12月3日(米国時間)、タブレットに関する動向予測を発表した。最新のフォーキャストでは当初の予測を下方修正し、2013年の出荷台数を2億2130万台とした。2013年は前年比50%を上回る成長率を見込むが、2017年には1ケタ成長になると予想している。米Appleによる9.7インチの「iPad Air」投入により、トレンドは再び大画面化にシフトする可能性もあるという。

最新の予測では、タブレットの出荷台数は2013年、2億2130万台に到達すると見込む。これは、2億2740万台という当初の予測を下回るものとなるが、2012年と比較すると53.5%増。タブレットカテゴリが順調に成長していることに変わりない。

だが、IDCでは市場は成長は緩やかに下降線に入ると予想している。成長率は2014年に22.2%、2017年には1ケタ台となり出荷台数は3億8630万台になると予想している。これは、当初の4億700万台を下回る予想値となる。

市場トレンドのひとつとして、IDCではスマホの大型化を挙げている。タブレットは小型化の傾向が続いたが、スマートフォンは画面が大きくなっている。Samsungの「Galaxy Note」が先行し"ファブレット"とも称される市場だが、小型タブレットと重複しており「一部市場ではコンシューマーは小型のタブレットより大型のスマートフォンを選択している」とIDCのアナリストはコメントしている。だが、Appleが先に発表したiPad Airなど、タブレット側では再び大型画面に向かう傾向も示唆している。

OS別シェアではカテゴリを創ったApple「iPad」(iOS)のシェアが減少し、Androidが増加というトレンドが2017年までゆるやかに続くとみる。

2012年はiOSが45.6%、Androidが52%だったのが2013年の予想はiOSが35%、Androidが60.8%、2017年はiOSが30.6%、Androidは58.8%となっている。2012年に0.9%を占めたにすぎないWindowsのシェアは、2013年は3.4%、2017年には10.2%に拡大すると予想している。

(末岡洋子)